2013年の1月~7月までの間にGoogleが支払った総額は、2012年にGoogleが支払った総額を上回っているという。Androidユーザーひとりあたりの売上も、1年前に比べて2.5倍以上に増えているとのことだ。

Googleではデベロッパーがグローバルのマーケットでアプリを展開するための"お手伝いツール"として、「Play デベロッパーコンソール」を用意している。このコンソールを用いれば作成したアプリをアップロードし、どの国に配信・配布するか選択し、価格設定を行えるようになっているという。アップしたアプリがビジネス的にどのくらい成功しているのか、その指標も閲覧できる。インストール数や売上の確認も行える。また、アプリをアップロードすると翻訳サービスを利用できる。これはプロの翻訳者が各言語に翻訳する仕組みになっているとのことだった。

Play デベロッパーコンソールを用意。マーケットにアップしたアプリがビジネス的にどのくらい成功しているのか、その指標も閲覧できる

「日本においては、これまで特別な取り組みを行ってきた」とクリス氏。特に重要視してきたのはキャリア課金とキャリア決済とのことで、「日本や韓国のユーザーにとって、どちらもとてもポピュラーな決済サービス。好評を博している。日本市場および韓国市場においては、キャリア課金に対応してからアプリの売上が14倍にまで伸びた」と話した。

アプリ内決済も重要な決済方法のひとつ。デベロッパーにとっては、アプリ内で新しい機能を付加させたり、新しいアイテムを販売したりできる仕組みだ。売上の上位24アプリのうち、23のアプリがアプリ内課金に対応しており、収益化にうまく結びつけているという。そのほか、アプリ内バナー広告もビジネス的に順調に伸びている分野。デベロッパーにとっても、収益化に結びつける良いビジネスになっているとのこと。デベロッパーコンソールでは、広告がどのくらいの成果を上げているのか確認できるという。

「Google Playを活用することにより、たくさんのデベロッパーが全世界で成功をおさめている。日本のデベロッパーの皆様も多くの人が成功をおさめており、我々も大変誇りに思っている」とクリス氏。Google Playにとって日本はとても大切な市場で、売上ではグローバルでトップ5に入るのだという。同氏はそのために家族と一緒に日本に転勤してきたとのことで、日本に来てからまだ4カ月目であることを明かした。

ガンホーの最新動向

次にスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が大ヒット中のガンホー・オンライン・エンターテイメント パズドラスタジオプロデューサーの山本大介氏が登壇。パズドラ利用者の増加傾向について、進捗状況を紹介した。国内のMAU(月間ユニークアクティブゲームユーザー数)の比較では、GooglePlayとAppStoreでほぼ均衡しているという。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントの山本大介氏(写真左)。国内のMAUに関しては、GooglePlayとAppStoreでほぼ同数となっている

GooglePlayのMAU増加に伴い、売上も順調に推移している。直近の3カ月ではGooglePlay利用者による売上がAppStore利用者による売上を追い抜いていることが分かった。これはAndroid版のリリースが遅れたために、課金に積極的な新規利用者がAndroid版で増加していることを意味しているという。日本だけにとどまらず韓国、および北米でも売上が順調に伸びている。山本氏は「北米では、まだプロモーションを始めていないにも関わらず好調に増加している。今年の後半には本格的にプロモーションを始める。売上の上位を目指したい」と意欲的に話していた。

日本だけにとどまらず韓国、および北米でも売上が順調に伸びている