さて、「高画質で小さいこと」がミラーレスの本懐であると書いたが、ミラーレス機にはもうひとつのユーザーニーズがある。「操作が分かりやすいこと」だ。しかしながら、実はここが、世のミラーレス機がもっとも達成できていない部分でもある。たとえば、多くのミラーレス機は、絞り優先オートモードで絞りを変更する際、モードダイヤルを「A」もしくは「Av」に合わせてから、メニューボタンや十字キーでF値設定画面を呼び出し、キーまたはダイヤルでF値を変更する。

一方、Q7はといえば、モードダイヤルを「Av」に合わせたら、あとは電子ダイヤルを回すだけ。一眼レフとまったく同じ操作で効率的かつ直感的。どう考えても、この方が使いやすい。この一眼ライクなダイヤル主体の操作系は、初代「PENTAX Q」からの変わらぬコンセプトだ。

センサーサイズが大きくなったとはいえ、画質追求派や作品嗜好派の方々から見れば、1/1.7型センサーはやはりまだ小さく、良好な画質も一眼レフのそれと比較してしまうと不満がないわけではない。だが、そう感じるなら、たとえ無理をしてでも大きくて重い一眼レフを使えばいいのだ。「いや、私はそれができないからミラーレス機を選ぶ」という方には、ぜひQ7を実際に触って、写真を撮ってみていただきたい。必ずやその真価がわかるはずだ。

クイックダイヤルの割り当て設定画面。初期状態では、スマートエフェクトが割り当てられている

たとえばNDフィルターを設定した場合は……と、このように割り当てを確認できる

周辺減光のパターンと強度を設定可能。トイカメラ的方向性に強いこだわりを感じる

ミニチュアフィルターのパラメータも非常に豊富

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高感度撮影サンプル。上段左からISO800、1600、3200、下段左からISO6400、12800。なお、高感度撮影は暗所撮影だけのものではなく、シャッター速度をより稼ぐためにも使える

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レンズ:01 STANDARD PRIME 39mm F2.0 1/60 ISO400」(原寸大画像を見る)

レンズ:01 STANDARD PRIME 39mm F2.0 1/60 ISO250」(原寸大画像を見る)

レンズ:07 MOUNT SHIELD LENS 53mm F9.0 1/6 ISO3200 Auto110モード(原寸大画像を見る)

レンズ:01 STANDARD PRIME 39mm F4.5 1/60 ISO2500 トイカメラ(原寸大画像を見る)

レンズ:01 STANDARD PRIME 39mm F4.5 1/60 ISO640(原寸大画像を見る)

レンズ:02 STANDARD ZOOM 23mm F2.8 1/1250 ISO100(原寸大画像を見る)

レンズ:06 TELEPHOTO ZOOM 202mm F2.8 1/1250 ISO200 Auto110モード(原寸大画像を見る)

レンズ:02 STANDARD ZOOM 69mm F8.0 1/125 ISO200 クロスプロセス(原寸大画像を見る)

レンズ:06 TELEPHOTO ZOOM 191mm F4.0 1/200 ISO100 ポップチューン(原寸大画像を見る)

レンズ:03 FISH-EYE 16.5mm F5.6 1/250 ISO200(原寸大画像を見る)

レンズ:02 STANDARD ZOOM 30mm F4.0 1/1000 ISO400 Auto110モード(原寸大画像を見る)

レンズ:02 STANDARD ZOOM 23mm F4.0 1/320 ISO200(原寸大画像を見る)

レンズ:02 STANDARD ZOOM 69mm F4.5 1/640 ISO200(原寸大画像を見る)

レンズ:02 STANDARD ZOOM 23mm F8.0 1/250 ISO100(原寸大画像を見る)

デジタルフィルター:色抽出(原寸大画像を見る)

デジタルフィルター:ミニチュア(原寸大画像を見る)