XPS 12の長所は耐久性の高い素材を多用したボディで、ノートPCとタブレットの「2in1」スタイルを安心して使えることだ。しかし、第3世代Core iを用いていた旧モデルではバッテリ駆動時間に弱みがあり、AC充電なしで一日フルに使うには厳しい製品であった。その弱点を第4世代Core iの搭載により埋めてきた形だ。

行き過ぎた薄軽競争や低価格化により、入力デバイスやディスプレイのクオリティに首を傾げざるを得ない製品が多い中、決して軽くはないが好感を持てる製品だ。液晶を回転させる個性的なギミックにより、かなり素早く形状を変換できるので、ノートPCスタイルとタブレットスタイルを頻繁に切り換えて使う向きにもお薦めできる。

なお、新旧XPS 12のメモリはオンボード直付けで増設・換装とも不可。mSATA SSDは精密スタードライバーを使って底面を開ければ換装できないこともないが、メモリやSSDは購入時に予算が許す限りのMAX容量をオーダーしておくのが賢明だろう。

製品名 New XPS 12 プラチナ
CPU Intel Core i7-4500U (1.8GHz)
メモリ PC3L-12800 8GB (4GB×2)
グラフィックス Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵)
ディスプレイ 12.5型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、タッチパネル)
ストレージ 256GB mSATA SSD
光学ドライブ 非搭載
ネットワーク IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×2、mini DisplayPort、ヘッドフォン/マイク兼用、130万画素Webカメラなど
サイズ/重量 W317×D215×H15~20mm/約1.52kg
バッテリ駆動時間 約8.5時間
OS Windows 8 64bit
店頭実勢価格 154,980円(構成例、7月22日時点)