Googleは7月18日、マルチデバイスの利用動向調査の結果を発表した。調査によると、消費者が最も接触しているメディアはスマートフォン(40%)であり、スクリーンメディア(後述)全体では91%を占めていたという。

調査対象は、スマートフォンやPC、テレビを全て所有する18歳~64歳の1351名。2段階に分けた調査をイプソスとの協業で行った。第1段階では、24時間に渡ってメディアに接触するたびに、行動を日記に記録してもらい、第2段階では、日記の内容について、詳細な利用実態をオンラインで調査した。

調査目的は、様々なデジタルデバイスを利用したアクティビティや、特に複数のスクリーンデバイスを利用した際のユーザー行動や態度、意識の把握だという。

調査目的

スマホ、PCは自宅の利用率が高め

接触しているメディアの調査では、スマートフォンやデスクトップ/ノートPC、タブレット端末、テレビをスクリーンメディアと定義。メディア接触率は、スマートフォン(40%)、デスクトップ/ノートPC(22%)、タブレット端末(3%)、テレビ(27%)となり、スクリーンメディアの合計が91%に達した。なお、フィーチャーフォンは調査対象外。

タブレット端末の接触率がその他スクリーンメディアと比べて低く見えるが、これは調査対象者の中で、タブレット端末所有者が全体の26%にとどまるためだという。スマートフォン、PC、テレビは所有していることを前提としており、相対的に「所有者の少なさが、低い水準に繋がっている」とGoogleでは説明している。なお、スクリーンメディア以外のメディア接触率は、ラジオ(3%)、新聞(5%)、雑誌(1%)となっていた。

各メディアの接触率

メディア接触機会のうち、40%を占めるスマートフォンだが、利用場所の62%が「自宅」だという。利用目的は、「情報収集」(41%)、「コミュニケーション」(40%)、「暇つぶし」(27%)が上位に並ぶ。

一方、接触機会の22%を占めるデスクトップ/ノートPCでは、スマートフォンよりも「自宅」で利用されるケースが多く、利用場所の73%が「自宅」だった。利用目的は「情報収集」(59%)、「仕事」(29%)、「暇つぶし」(21%)と、スマートフォンと比べて数字に偏りが出た。

スマートフォンで見られる利用傾向としては、利用時間が短く、「自宅」と「自宅外」での利用目的に違いが少ない。このことからGoogleは、「常に手元にあって、ちょっとしたコミュニケーションに利用される」と分析している。

それに対してPCは、利用時間が長く、仕事目的での利用が多いこともあり、「コミュニケーション目的に利用されることは比較的少なめ」だという。