撮影モードは、これまでと同じくフルオートからフルマニュアルまで幅広く対応。天面のモードダイヤルでは、シーンインテリジェントオートやプログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアルなど12モードを選択でき、その横にある電子ダイヤルで絞り値やシャッター速度の調整ができる。また、ISO感度や露出補正、AF測距点の移動については、それぞれの専用ボタン+電子ダイヤルで操作する。
このあたりの操作系は近年の「EOS Kiss」シリーズに共通したものだ。操作面で変更になったのは、従来モデル以上に液晶タッチパネルへの依存が高くなったこと。具体的には、従来は十字キーの上下左右を押してダイレクトに呼び出すことができた4機能(ホワイトバランス、ドライブモード、ピクチャースタイル、AF動作)の割り当てが省かれたことが大きな違いといえる。
「Q」ボタンを押してクイック設定メニューを表示した状態。主要な機能を素早く設定できる |
タッチパネルの感度は、標準/敏感/しないの3段階から選べる |
ドライブモードでは、静音撮影や静音連続撮影、セルフタイマーなどを設定できる |
これらの4機能は、メニュー画面またはクイック設定メニューを呼び出して、タッチパネル(または十字キーやダイヤル)で操作する。操作の手数はやや増えたが、シンプルになったことでビギナーにとっては、より分かりやすいだろう。またタッチパネルでは、ライブビュー撮影時のAFフレームの選択やタッチシャッター、再生時の画像送り、インデックス表示、拡大表示なども行える。タッチのレスポンスは良好だ。
新しい撮影機能としては、1回のシャッターで効果あり/なしの2枚を同時に記録する「エフェクトショット」や、ライブビュー撮影の際にボケ具合を確認しながら設定できる「背景ぼかし設定」を搭載。シーンに応じて各種の設定が最適化されるスペシャルシーンモードには、「キッズ」「料理」「キャンドルライト」が追加された。また、同社のエントリー機で初めてファインダー使用時の静音撮影機能を搭載。ミラーの振動や作動音を回避しながら連続撮影をすることも可能だ。
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