第4世代Intel Core i7(Haswell)を搭載

続いて、FH78/LDのパーツ構成を見てみよう。スペック面でのポイントは、CPUに第4世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Haswell)、Intel Core i7-4700MQ(2.40GHz)を採用している点だ。Core i7-4700MQはモバイル向け通常電圧版のクアッドコアCPUだが、最近はデスクトップPC(主に液晶一体型)でもモバイル向けCPUの採用例が増えている。Core i7-4700MQの動作クロックは定格2.40GHで、状況に応じて自動的にクロックアップするインテル ターボ・ブースト・テクノロジーによって、最大3.40GHz動作となる。そのほか、コア数は「4」、同時処理可能なスレッド数は「8」、TDPは47W、内蔵GPUはIntel HD Graphics 4600(CPU内蔵)だ。

実際のパフォーマンスベンチマークは後編でお伝えするとして、FH78/LDのようなエンターテインメントマシンでも、必要十分なパワーを発揮してくれる(ヘビーな3Dゲームや動画編集といった用途だと話は違ってくるが)。Haswell世代のCPUは省電力性能も進化しているため、デスクトップPCで採用する利点も大きくなっているのだろう。

デバイスマネージャーの「プロセッサ」で8つのスレッドと、「ディスプレイアダプター」でIntel HD Graphics 4600を確認できる

「GPU-Z」による内蔵GPUの詳細情報

メモリ容量は8GBで、最大16GBまで搭載可能。ストレージには3TBのHDDを搭載している。最近の潮流はアクセスが速いSSDだが、テレビ番組を長時間録画するためには大容量のストレージが必要なので、速度よりも容量を考慮した妥当な選択と言えるだろう。HDDは毎分7,200回転の高速タイプということもあり、体感速度的にも特に問題ない。

システムがインストールされているCドライブの空き容量は1.35TB(写真左)。データ保存用のDドライブの空き容量も1.35TBだった(写真右)

HDDのパーティション構成(写真左)と、「CrystalDiskInfo」による詳細情報(写真右)

光学ドライブにはスロットイン方式のBDXL対応ブルーレイディスクドライブを採用。通信機能としてはIEEE802.11a/b/g/n対応無線LANとGigabit Ethernet対応有線LAN、Bluetooth4.0+HSを備える。インタフェース類はUSB3.0×4、USB2.0×2、ゲーム機などを接続できる映像入力用のHDMI端子×1、SD/SDHC/SDXC対応のメモリーカードスロットなどだ。

FH78/LDの本体背面(写真左)。左下に映像入力用のHDMI端子、USB2.0×1、USB3.0×2、有線LAN、電源コネクタが用意されている(写真中央)。背面右側にはテレビ用のアンテナ端子のみ(写真右)

本体左側面には、スロットイン方式のブルーレイディスクドライブ

本体右側面は上から、miniB-CASカードスロット、メモリーカードスロット、USB3.0×2、電源オフ時充電機能対応のUSB2.0端子×1、ヘッドフォン端子類

本体天面部分には、左から節電機能を呼び出すECOボタン、画面オフボタン、音量調整ボタン、クイックテレビ/外部入力切り替えボタン、電源ボタンが用意されている

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