試用機に搭載されていたCPUは、Intel Core i5-4670K(3.4GHz、Turbo Boost時最大3.8GHz)。Core i7と比べるとHyper-Threadingに対応しておらず4コア/4スレッドとなるが、Windows 8の「エクスペリエンス インデックス」や各種ベンチマークテストのスコアを見てもらえばわかるとおり、その性能は十分高い。性能とコストの両方を重視するなら、現時点では有力な選択肢のひとつと言ってよいだろう。

Intel Core i5-4670K

ちなみにCore i7、Core i5ともにモデル名の末尾に「K」が付いているものは倍率変更によるオーバークロックに対応している。もちろん試用機のCore i5-4670Kも同様だが、Endeavor MR7200はK型番CPUの倍率変更に対応していないIntel H87チップセット搭載マザーボードを採用しているため、倍率変更によるオーバークロックを行うことができない。その点には注意したい。

メモリはPC3-12800 4GBが4本搭載されており合計16GB。この構成ではメモリスロットに空きがなくなるが、BTOメニューには8GB×2本のオプションも用意されている(4GB×4本との差額は+17,850円)。

試用機はPC3-12800 4GB×4本の構成

ストレージは、Seagate製の500GB HDD(7,200rpm)に加え、Intel製の40GB SSDを搭載していた。40GBのSSDはIntel Smart Response Technology(以下SRT)のキャッシュ用として使われている。Intel SRTには、性能最重視の「高速モード」とデータ復旧を考慮しSSDとHDDの両方にデータを書き込む「拡張モード」が用意されているが、本機は拡張モードが設定されていた。

そのため、ベンチマークテストにおいて、リード性能はHDDを単体で使用するより高いスコアとなっているが、ライト性能は振るわないスコアとなっている。それでも、HDD搭載マシンとしてはWindows 8の起動時間は速く、5回測定して平均20.5秒。Intel Smart Response Technologyの効果は十分出ている(UEFIにFastBootの設定を発見できずFastBootは未設定)。

Seagate製の500GB HDDとキャッシュ用のIntel製の40GB SSDでIntel SRTを構成

グラフィックスは、SAPPHIRE製のAMD Radeon HD 7770搭載カードを搭載。そのため、下のベンチマークテストの結果を見てもらえばわかるとおり、最新の3Dゲームも十分プレイすることができる。

SAPPHIRE製のAMD Radeon HD 7770搭載グラフィックスカードを採用

なお、システム全体の消費電力は、Windows起動10分後のアイドル時で「35.1W」、PCMark 7実行時における最大値で「137.2W」であった。

■Windowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ 7.9
メモリ 7.9
グラフィックス 7.4
ゲーム用グラフィックス 7.4
プライマリハードディスク 5.9
■PCMark 7
PCMark score 3642
Lightweight score 5246
Productivity score 5036
Creativity score 6625
Entertainment score 3287
Computation score 7030
System storage score 4096

CrystalDiskMark 3.0.2の結果

■3DMark v 1.1.0
Fire Strike 2829
Fire Strike Extreme 1255
Fire Strike Extreme Physics score 7255
■各種ベンチマーク結果
CINEBENCH R11.5 CPU 6.16pts
CPU(シングルコア) 1.70pts
3DMark 11 v 1.0.4 Performance P4331
Extreme X1278
FINAL FATASY XIV 高品質(1280×720) 7497
高品質(1920×1080) 4399
最高品質(1280×720) 5944
最高品質(1920×1080) 3444
BIOHAZARD6 (1280×720) 7459
(1920×1080) 4457
LOST PLANET2 (1280×720) 52.2fps
(1920×1080) 37.1fps

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