――これまで、映画のタイトル『俺はまだ本気出してないだけ』のようなことを思ったことはありますか?
指原「私、いつもですよ。本気出してないだけだし、って思うタイプなんですよね。すごくねじ曲がってるんです。本気でやってって言われても、『まだリハなんで』って言うタイプ」
福田「だははははー!」
指原「実際にはそんなこと言いませんけど(笑)、どちらかというとそんなタイプです」
福田「僕は、『今まだリハなんで』って言いながら、本番になってもたいして変わらないさっしーが好きですね」
指原「だから、本気出してないだけってまさにこのタイプだと思います。本気出したらいけるんですけどね、のタイプ」
福田「それがいけないんですよ。面白いんですよね」
指原「いけなくても気にしないタイプなんですよ。ダメなんですよね。なめてると思われたくないんですけど、なんて言うと語弊がないのか…私は覚えて言うだけのことしかできないんですよ。お芝居ができないんです。セリフを覚えたらオッケー。でも、周りからしたら、なにがオッケーだよって思われてると思います。だから、まだ本気出してない風に見えているかもしれないんですけど、実はリハの段階からまぁまぁ本気でやってるんですよ(笑)」
福田「だははははー!」
――シズオとの共通する部分はありますか?
福田「堤さんの事務所の社長とマネージャーさんにずっと言われ続けていたのが、僕がその役をやれと(笑)。共通点だらけといっても過言ではありません。さっしーは、42歳で会社を辞めて漫画家目指す男性がいたらどう思う?」
指原「そういう話、メンバーとよくしゃべるんです。夢のある人が好きっていうメンバーがいるんですけど、38歳くらいでメンバーもいないままバンドをやっていている人は違うらしいんですね」
福田「それはなんで違うの?」
指原「その子が言っているのは、高校球児的な夢がある人が好きらしいんですね」
福田「若ければいいってこと? 20歳くらいだといいのかな」
指原「その子はいいんだと思います。私はダメですけど」
福田「20歳でもダメなの? ええええー!? 夢がある人嫌なの?」
指原「はい…安定している人がいいんです。夢があって成功してくれる人ならいいですけど、成功することってあまりないじゃないですか」
福田「成功って、自分だってそういうことでしょ?」
指原「私は女だから結婚すればいいじゃないですか」
福田「秋元(康)さんも言ってたけど、大分から出てきた田舎者がさ。第4回総選挙で4位までのぼりつめたわけでしょ?(取材は4月)」
指原「私は女だから。男の人は家庭を担っていくのにそうやって、まだ夢にすがりつくのが分からないんですよね」
福田「じゃあ、そのギタリストがめちゃくちゃうまいんだよ。すげえ、うめーの。結構、周りの人からうまいって言われてるの」
指原「それはいいですよ!」
福田「でも、成功するかしないか分からないよ」
指原「くぅぅぅー! どうしよっかなー! なんか、もう1つ仕事してって言います。練習をして声がかかればいいですけど、それまではちゃんと仕事してってお願いします」
福田「バイトじゃないと無理だと思うよ。社員でそんな…」
指原「でも、向井理さんだってバーで働いてたのに」
福田「バーじゃん。バイトじゃないかよ! バイト中のバイトだよ!」
指原「そっか(笑)!」
福田「たしかに彼、いい大学出てるし。しかもあの背丈と顔。でも、今はバーで働いていますだったら?」
指原「バーはちょっと。あと20歳なら大丈夫です。25歳でバイトはダメです」
福田「じゃあ、25歳でお好み焼き屋でバイトしている向井理が『俺、役者やりたいんだよ』って言ったら付き合う?」
指原「向井理さんだったら付き合いますよ」
福田「ただ全然売れてないの」
指原「そう言われてみたら無理かなぁ…」
福田「そこを売れると思って賭けられるかどうかだよ」
指原「私、賭けられないです。別に好きになる分には全然いいですけど」
(スタッフ「そろそろお時間が…」)
福田&指原「ええええー!?」
福田「俺、さっしーとの取材全然ダメだわ…本題に全然触れられない…」
指原「すみません、ほんと(笑)」