Control CenterはiOSには新機能となるが、こうした機能はすでにAndroid端末の多くが搭載している。メーカーや機種によって設定できる項目は異なるが、Android端末では、画面上から下にスワイプすることで表示される通知領域に、こうしたコントロール機能を追加することができる。Control Centerは、「下から上」という操作の違いはあるが、Androidと同様の機能と考えてよいだろう。

iOS 6では、上から下にスワイプさせて着信メールなどの情報が確認できる通知センター機能が導入されている。今回、これがさらに進化。1日の予定などが確認できる「today」が追加されたほか、ロック画面で通知を表示できるようになるなど、機能が強化された。ただ、これもiOSで唯一の機能というわけではなく、Google Nowを始め、他OSのいいところを取り込んだという印象だ。

iOSは、「シンプル」「分かりやすい」といったUIを追求した結果、「設定」画面にいちいちいかないと設定ができないなど、アプリからいったんホーム画面に戻るという手間があった。これが、ホームボタン2回押しでアプリ切り替えや音楽コントロールへのアクセスが可能になり、通知センターでホーム画面に行かなくても通知やTwitterなどへの投稿が可能になるなど、少しずつUIを変更してきた。今回の大幅なUI刷新では、フラットUIやホワイトを基調にした背景など、従来の印象をがらりと変え、AndroidやWindows PhoneのようなUIを積極的に取り込んでいる。

新機能の注目、マルチタスキング

新機能ではこのほか、マルチタスキングにも注目だ。当初iOSは現在利用しているアプリ以外はバックグラウンドで停止するシングルタスクのOSだった。これがiOS 4からは、音楽アプリやVoIPなど一部のアプリのみバックグラウンド動作に対応。今回、この一部に限られていたバックグラウンドでの動作が、全アプリに開放されたようだ。