既存のデバイスでは、はじめにアプリを起動させ、それからコンテンツを参照しなくてはならなかった。Firefox OS端末では、キーワードさえ入力すればWebに溢れている情報やアプリで提供されている情報など、様々な情報へ横断的にアクセスできるので、より柔軟な操作が可能になる。

適応型アプリ検索では、インストールしていないアプリの利用も可能になる。必要なときだけ使うワンタイムユースが可能になることで、よりスムーズなユーザー体験が実現できる

セキュリティの問題にも対応する。既存のスマートフォンでは、アプリをインストールする最初の段階でパーミッションの許可を与える仕様になっている。このため、ユーザーが関知しないときに情報が抜き取られるといった問題も生じてしまう。Firefox OSでは、センシティブな情報にアクセスするときにはその都度、ユーザーに許可を求める設計になっているという。

セキュリティの問題も対応する

ブースに展示されていたのは、Firefox OS搭載スマートフォンの開発者向け端末「Keon」「Peak」、およびコンシューマー向けの「ZTE Open」。いずれもスペック的には決して高いとは言えない端末ばかりだが、どれも非常に軽快に動作しているのが印象的だった。

1GHzのシングルコアCPU、512MBのRAMを積む、Keon

電話機能やカメラ機能なども備える

おなじみのアプリも利用可能(写真左)。背面の様子(写真右)

今夏以降、南米などでの発売が予定されているというZTE Open。1GHzのシングルコアCPU、256MBのRAMを積む

ブースの担当者は「AndroidやiPhoneなどでは使われないような(古い)チップを積んでいても、Firefox OSなら問題なく動く。これによりハードウェアのコストを下げることができるので、キャリアやメーカーにとっては安価に展開できるといった利点がある」と説明した。ちなみにAndroid端末をカスタマイズする場合と比べると、開発コストが一桁違うとのことだった。