消費電力
消費電力についても測定する。IdleはOS起動後10分の最小値、Loadは3DMarkのFire Strike Extremeを実行した際の最大値をプロットしている。通常、マイナビニュースで行っているレビューと同様にパーツ単体ではなく、システム全体の消費電力を測定している。
GTX 770とGTX 680の間でTDPの差が35Wあるが、思った以上に消費電力に開きがあった。これはGTX 780とGTX 770の間でも同じ傾向がある。
参考価格は「値ごろ」だが……
さて、ここまで各種のベンチマークテストをさらっと行ってきた。GTX 770とGTX 680の間では明確に差が現れた。おおむね10%程度のパフォーマンスが向上しており、引き上げた動作クロックと比べて、性能の上がり幅が大きいのはメモリクロックを強化した効果と考えられる。
もちろん単純な性能だけでいえば、GK110を採用したGTX 780やGTX TITANのパフォーマンスがずば抜けて高いが、価格の面でもほかを圧倒する価格となっている。
GTX TITANでは13万円~14万円前後、GTX 780では9万円前後の実勢価格となっており、1枚分のお金でそこそこのスペックのゲーミングPCが買えてしまうことを考えると、ちょっと手を出しにくいと思う人もいるだろう。
GTX 770の参考価格は49,980円ということで、これらGK110搭載カードと比べれば手を出しやすい価格といえる。ただし、GTX 770の登場によってGTX 680が大きく値崩れするような状況になれば話は別だし、初値がどのくらいになるのかという点も気になる。それでも参考価格である5万円前後の価格帯はGTX 680で考えてもお得感がある。
ゲーミングユーザーの中で、GTX 600シリーズを見送ってきた人がいれば、まず買い換え候補の一角に上げておきたい製品といえるだろう。