設定操作は、基本的に同社製の一眼レフに準じているので、そのユーザーである筆者には非常に使いやすかった。もっとも、欲目ではなくペンタックスのカメラのユーザーインタフェースは優れているので、初めての人でもすぐに慣れるだろう。撮影時に必要な撮影設定は十字キー部分からすべて呼び出せるし、「INFO」ボタンを押せば画面に設定一覧が表示され、そこからダイレクトに各設定を変更できる。
特に便利に感じたのは、ISO設定がオート時と固定時の2段に分かれていること。通常、ISOオート時の上限と下限設定はメニューの撮影設定の中にあるものだ。が、MX-1は十字キーの下を押すだけで呼び出せるISO設定画面の中で、容易に変更できる。ISOオートを多用する人には嬉しい設計だろう。
ISOの話題に触れたついでに、比較作例もご紹介しておく。ISO1600を常用域とするかどうかは好みや被写体によって判断が分かれるところだろうが、少なくともこのサイズ、実売4万円台(平成25年5月末現在)でありながら「使えないレベルではない」のは、実は驚くべきことではないか。
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左からISO400、800、1600、3200、6400、12800。1600でもややノイズが目立つようにも見えるが、実際にはかなり暗い室内で撮影している。それでもここまで写るということはかなり優秀だ |
暗めの室内で、シーンモード「キッズ」で撮影。ISOは1600なのでブレずに撮れる(原寸大画像を見る) |
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