起動はわずか1秒と素晴らしく速い。AFも高速で、望遠端においても十分な速さだ。追尾AFもターゲットを良く追尾してくれる。明るい場所で、シーンモードの「スポーツ」などと組み合わせて使うのが基本だろう。これなら、カメラを手に持ってさえいれば、多くのシャッターチャンスをモノにできるはずだ。ズーム動作がもう少し速ければ、さらに良かった。
このズームレンズは、28-112mm(35mm判換算)という日常的な撮影シーンで使いやすい焦点距離の4倍ズームレンズ。非球面レンズ4枚を採用し、開放F値は1.8-2.5と非常に明るく、ボケ味も美しい。コンパクト機とは思えない高画質を誇るMX-1だが、それはレンズ性能によるところも少なくないだろう。なお、レンズは広角側が樽型に歪むが、歪曲収差補正機能をオンにすることでまったく気にならなくなる。
広角端28mm(35mm換算)で撮影。RAWで撮影してカメラ内現像。1/400秒 F2.8(原寸大画像を見る) |
光学ズームの望遠端+デジタルズームで撮影。35mm換算で、なんと218.4mm F2.8! 画質劣化も目立たない(原寸大画像を見る) |
1cmマクロで撮影。背景の玉ボケに注目(原寸大画像を見る) |
連写モードは「連続撮影」「連写L」(低速)、「連写H」(高速)の3種類。連続撮影では1.57コマ/秒(最大37枚まで)、連写Lでは2.86コマ/秒(最大10枚まで)、連写Hでは4.21コマ/秒(最大10枚)。なお、連写Lと連写HではJPEG撮影のみとなる。また、連写Lではメカシャッターだが、連写Hでは電子シャッターとなるようだ。
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