名前はハイエンドだが…
NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 780」を搭載するグラフィックスカードが登場、発売が開始された。同GPUは、型番的には初の700番台……なのだが、すでにハイエンドモデルとしてGTX TITANが発売となっており、その廉価版というポジション。しかし、そもそもGTX TITANが実売12~13万円程度であるため、廉価版とは言え価格は85,000円前後からだ。
GTX 780のスペックは以下の通り。同じGK110コアを採用しているが、GTX TITANからは、CUDAコアの数が削減されているほか、メモリ容量も半分になった。とは言え、GTX TITANが規格外のウルトラハイエンドであるだけで、仕様的には十分ハイエンドである。ベンチマーク結果については、弊誌レビューも参考にして欲しい。
■【レビュー】「GeForce GTX 780」を試す - GK110コア採用の「TITANの弟分」はどこまでやれるのか
http://news.mynavi.jp/articles/2013/05/23/780/
■GeForce GTX 780の仕様比較 | |||
GPU | GTX TITAN | GTX 780 | GTX 680 |
---|---|---|---|
コアクロック | 837/876MHz | 863/900MHz | 1006/1058MHz |
CUDAコア | 2688基 | 2304基 | 1536基 |
メモリ速度 | 6.0Gbps | ← | ← |
搭載メモリ | 6GB GDDR5 | 3GB GDDR5 | 2GB GDDR5 |
メモリバス幅 | 384bit | ← | 256bit |
製造プロセス | 28nm | ← | ← |
最大消費電力 | 250W | ← | 195W |
補助電源コネクタ | 8+6ピン | ← | 6+6ピン |
発売が確認できたのは、以下の各社のモデル。いずれもリファレンス準拠の製品であり、スペックやVGAクーラー等に特に違いは見られない。GTX TITANに比べると買いやすくなったとは言え、特にこの手の製品は高くてもハイエンドの方が人気になる傾向があり、ショップでの反応は少々鈍い。
Windows 8以来の深夜販売も
その「GeForce GTX 780」であるが、発売解禁となった5月23日(木)の夜10時、ドスパラパーツ館では深夜販売が行われた。他店は開催せず、同ショップの「独占販売」となったものの、行列に並んだお客さんはなんと4名。ショップ関係者や報道関係者の方が多いような状態だったが、いち早く製品を購入することができた。
一方、BUY MORE秋葉原本店では、店頭のショーケースにおいて、夜10時よりGTX 780のデモ機を公開、珍しい"深夜デモ"となった。同ショップのショーケースは閉店後でも道路側から自由に見られるようになっており、足を止めてベンチマークスコアを眺める通行人の姿もチラホラ。
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