「VideoStudio X6」の概要
「VideoStudio」は、国内でも利用者の多い定番ビデオ編集ソフトだ。手持ちの動画/写真ファイルをドラッグ&ドロップで登録し、凝ったビデオやフォトムービーを作成できるのはもちろん、HTML5の動画作成やPC画面の録画、クレイアニメを作成するストップモーション、パラパラ漫画のような動画を作成するタイムラプスなど、特徴的な機能もある。完成したムービーは、メニュー付きでDVDやBlu-rayディスクへ出力でき、携帯電話などのモバイル機器、ハイビジョンや3Dビデオ、任意のフォーマットでビデオファイルも作成可能だ。YouTubeやVimeo、Facebookなどへのアップロードも本ソフトから行える。
前バージョン「VideoStudio X5」では、オーバーレイトラックは最大21まで増加したほか、Ultimate版には地図などを自由になぞってオブジェクトを移動させるマップウォーキングプラグイン「proDAD RotoPen」や、動画を自動解析して手ぶれを補正するプラグイン「proDAD Mercalli SE」などを搭載している。
今回リリースされた最新バージョン「VideoStudio X6」は、指定したオブジェクトを追跡する「モーショントラッキング」や、スピード変速機能、字幕エディター、拡大画面モードといった新たな機能を用意。注目されている超高画質「4K」(3840×2160ドット)のビデオ取り込みや編集が可能になったことに加え、高画質な一眼レフカメラでのストップモーション撮影、最大20枚設定できるオーバーレイトラックの入れ替えなど、ありがたい機能が目白押しだ。
さらに、AVCHD2.0の正式サポートによって、AVCHD画質のビデオを「.MVC」ファイル形式として出力し、SDカードに直接保存、携帯機器で表示することも可能となった。
操作面に関しては従来を踏襲している。「取り込み」「編集」「完了」(出力)の3ステップで作品を生み出すことができ、直感的なカット編集機能や、ドラッグ&ドロップによるトランジション/フィルタの追加が可能。初心者でも手軽に扱うことができる。
また、好みのテンプレートを選び、手持ちの素材と入れ替えるだけで、プロが演出したような作品を作り出せる「インスタントプロジェクト」が利用できるのも本ソフトならでは。オープニング、エンディング、本編などシーンに応じたテンプレートが用意されているのも魅力の1つだ。そのほか、デスクトップやフォルダ内のファイルを直接ドラッグ&ドロップしたり、PC環境によるがiTunesの動画をドラッグ&ドロップで登録したりできるようになった。こういった細かい改善点も高く評価したいポイントだ。