いずれにしても、「スマホ割」の適用で実質価格が下がるため、「是非とも検討して欲しい」と加藤社長は強調する。春モデルでは「いち押し」という形で端末をアピールしたが、今回のツートップは、客が機種選定で迷っていた場合に店頭で勧めるほか、価格でも差を付ける「新しい試み」と加藤社長。
今回の夏モデルでは「ツートップ」に加え、8機種のスマートフォンをラインナップするが、以前は20機種のような豊富なラインナップをリリースしてきた。これは、各機種にそれぞれ独自の機能を加えてユーザーが選択できるようにしていたためで、現在はスマートフォンの高機能化で「全部入り」が多くなり、機能差がなくなってきている。
大容量バッテリと省電力機能により、一般的な利用で45時間以上の持続時間を達成 |
特に大容量バッテリを搭載したAQUOS PHONE ZETA SH-06EとARROWS NX F-06Eは60時間以上の動作を実現した |
そのため、「お客様が選びやすいように、ラインナップの数を絞りたいと思った」ことが、「ツートップ」の背景にある。店頭ではラインナップの中でどの機種が一番お勧めなのかを聞かれることが多いということで、この絞ったラインナップの中から、さらに2機種を「ツートップ」として用意することで、店頭で勧めやすくした。
加藤社長は「特徴のある大画面、持ちやすさや操作のしやすさで(ツートップを)選んだ」としており、「メーカーで選んでいるわけではない」という。今後もメーカーから提案のあった機種に対して、内部で検討してお勧め機種として決定する考えで、別のメーカーの機種が選定される可能性もあるという。
MNP流出が続くドコモだが、加藤社長は、「ユーザー数の多い事業者は、もともとMNPでは不利になる」としつつ、「いい端末をだしながら、MNP(の流入)を増やしたい」と話し、端末に加えてサービスやネットワークを強化することで、競争力を強化していきたい考えを示している。