これは夢が広がる!物体認識エンジンの来栖川電算のクラウドサービス

様々なインスピレーションを受けながら、各ブースの間を練り歩いていると、たくさんのコミックや飲み物が置かれたブースが。何と、100万種類の本も瞬時に識別してくれるという「1000sors/obj(オブジェクトセンサーズ)」なる物体認識エンジンによって、例えばコミックの1/3が隠れた状態であっても「ひょっとしてこの本ですか?」とサジェストしてくれるという。実際にデモを行ってもらってビックリ!実際に適当に撮影したものでもサクサク正確に認識してくれるではありませんか。

「1000sors/obj(オブジェクトセンサーズ)」の技術を応用して既にAndroidアプリ「ShotSearch」リリースされているので気になった人は是非試してみて欲しい。個人的には物体認識の敷居を押し下げてくれる簡便さ、そして「写真を撮影して解析結果を返す」という活用シーンの幅広さに夢を感じさせてくれた。カクテル……は難しいかもしれないけど、例えば様々なラベル、形状の酒瓶のデータベースをあらかじめ用意しておき、原産国であったりアルコール度数であったり、その飲み物をどう飲むのがオススメなのかなどを返してくれるアプリ、なんてのも容易に実現可能そうなのがいい。

カメラで撮影するだけでそのものが何であるかを瞬時に、しかも高い精度で認識してくれる「1000sors/obj(オブジェクトセンサーズ)」の特徴。お話を伺うと案外簡単に識別のためのデータを作成できてしまうとのことで、個人や中小企業、スタートアップ段階のベンチャー企業にもこの物体認識エンジンを活用して新たなサービスの創出が期待できる。アイディア次第で無限に夢が広がるね

観光産業にスパイスを加えるか!撮影した写真が缶バッジになる「じょかぴ」

「お! これは家族で楽しめそうだな!」というサービスを展示していたのがジョーカーピース株式会社のブース。「じょかぴ」と名付けられたそのサービスは、iPhoneやAndroidに「Jokapi」というアプリをインストールし、全世界1000以上ものスポットでアプリを起動させ撮影した写真を缶バッジにしてくれるというもの。旅の想い出を様々な形で残すのが昨今の流行ではあるが、缶バッジなど"手に取れる物"で残せるのは面白い。アイディア次第では、「とある観光地の名所旧跡の缶バッジをコンプリートしよう!」なんていう"形と想い出に残るスタンプラリー"といった、観光産業に更なるバリューを持たせることができそうで今後の発展に期待したい。

アイテムコレクター心をどうくすぐるか、そこがキモになりそうなサービスではある。だが、かけがえのない想い出を"缶バッジ"というカタチで残すことができるのは面白い