SHUREのSE864をはじめ注目の新モデルを展示 - 完実電気ブース

今回のヘッドフォン祭で最も行列ができていたのは、5月9日に発表されたSHUREのクアッドMicroDriver搭載イヤホン「SE864」だ。SE864は、高域用×1、中域用×1、低域用×2・計4基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載した3Wayシステム。機械的なローパスフィルターを備え、純粋な低域再生を可能としている。また、ステンレスノズルと交換式ノズルインサートにより、「バランス」「ウォーム」「ブライト」の3種類に音質を変化させることが可能という製品だ。

「SE864」

整理券が配布されるほどの大盛況

10万円オーバーのイヤホンが現実的な選択肢に入ってくるという人がどの程度いるのかは不明だが、非常に注目を集めていたことは製品なのは確かで、試聴コーナーは、整理券が配られるほどの盛況ぶりとなっていた。

完実電気は、それ以外にも注目のモデルを出展している。まずは、MonsterのDNA。2012年12月に発売された「DNA - On-Ear Headphones」は、ピラミッド型のハウジングデザインが特徴的なモデルだ。発表時には、ラック、ホワイト、コバルトブルー、ホワイトティールの4色がラインナップされていたが、ブースには、新色のレッドブラックを出展。らに、大型のハウジングを備えたNCredible N-pulseも出展されていた。

DNAの新色レッドブラック

「NCredible N-pulse」

また、4月に発売した「beats executive」も出展。beatsのヘッドホンとしてはシックなデザインで、ビジネスマンをもターゲットにしたもの。高級感のあるアルミ素材を生かしたデザインに加えて、サウンド的にも、低域を少し抑えたセッティングになっているという。

スーツにもマッチするデザインの「beats executive」

この夏の発売が予定されるAedleのVK-1を出展 - タイムロードブース

タイムロードブースでは、4月26日に国内発売を発表した仏Aedleのヘッドホン「VK-1」を展示。VK-1は、2012年秋に発表され、Aedleのサイトでのみ販売されていた密閉型ヘッドホン。第2ロットまでの製品が、Webのみで販売されていた(現在は既に完売)。

展示されていたのは、ClassicとプレミアムモデルのCarbonの2種類。試聴してみた限りでは、流行とは距離を置いた、低域を押さえたサウンドが印象的だったが、展示されていたのは第2ロットの製品。過去に行われていたWebでの販売は、いわゆるモニター的な扱いで、これにより集められたユーザーからの声を元に、第3ロットのサウンドチューニングが行われているというので、最終的にどのようなサウンドになるのかは現時点ではまだわからない。

ラムスキンとアルミニウムの質感を生かしたClassic

プレミアムモデルのCarbon

デザインがヤマハ発動機ライク - ヤマハのヘッドホン

ヤマハは、国内でも有力なオーディオメーカーのひとつだが、同社のヘッドホンが常時展示されているのは、銀座にあるショールームだけで、試聴できる機会はあまり多くはない。出展していたのは、「HPH-PRO500」と「HPH-PRO300」がメインで、なかでもHPH-PRO500は、完成度の高い密閉型モデルだ。

2モデルとも、ハウジングにあしらわれた音叉マークが、デザイン上の大きな特徴となっている。質感の高いハウジングと音叉マークの組み合わせは、資本関係のあるるヤマハ発動機の製品に近い印象を与える。

ヤマハのヘッドホン「HPH-PRO500」