ついにCUSTOMまで…14年の歴史に幕

CUSTOMが来月上旬にも閉店する予定であることが明らかになった。現時点で具体的な閉店日時は未定だが、6月末までにビルから退去する予定になっており、現状復帰に要する工事の期間も考えると、営業は「商品の残り具合にもよるが、6月9日(日)あたりまでだろう」(田中店長)とのことだ。

様々なサイズのファンが並ぶCUSTOMの店内。冷却パーツの品揃えが豊富だ

CUSTOMは、1999年にオープンした老舗パーツショップ。CPUクーラー、ケースファン、水冷パーツ、ファンコントローラなど、特に冷却関係の品揃えが豊富で、他のショップにないような製品も多かった。マニア層を中心に一定の需要があったが、しかしこの数年は売り上げが低迷。改善の兆しが全く見られないことから、自主的に廃業を決めた。

これまでPCパーツショップの閉店では、倒産等でいきなり閉店となるケースが多く、今回のような1カ月後の「予告閉店」は珍しい。いずれにしても残念であることに変わりはないが、同ショップでは閉店まで在庫の売り尽くしセールを実施するとのことなので、最後の買い物に行ってみてはいかがだろうか。

閉店セールということで、店内の商品はほとんどが特価で販売中だった

右上の爆速ファンは、この機会を逃すともう手に入らないかもしれない

閉店が相次いでいる秋葉原のPCパーツショップは、ドスパラ、ユニットコム、ツクモ(ヤマダ電機傘下)、ソフマップ(ビックカメラ傘下)など、大規模ないくつかのグループに集約しつつある。CUSTOMは田中店長が一人で経営している、昔ながらの秋葉原の小さなショップだったが、その閉店は、1つの時代の終わりを象徴しているのかもしれない。