さてビル内を回ってみると多くの店舗が「Promotion(プロモーション)」という案内を掲げており、そこに記載されている価格は定価よりも20~40%も安い。これは回線契約したときの割引価格なのだろうかと聞いてみたところ、端末単体の販売価格だという。

そこでPromotionを掲げた店舗で安い端末を探してみたところ、SamsungのGALAXY Chatが355リンギット、約1万1800円でプロモーション販売されていた。GALAXY Chatは基本スペックこそGALAXY Yと同等だが、QWERTYキーボードが付いており長文の入力が行いやすそうだ。定価は499リンギットなので約30%引きとなる。

中華街にあるPlaza Kotaraya

ビル内は1Fと2Fに携帯屋が多い

さっそく購入したいと伝えると、モノを取ってくるからと店員が数分店を離れ、戻ってくると持ってきたものは端末本体のみ。新品同用品とのことだったがメーカーの保証は無し。よくよく本体の裏を見るとうっすらと小さい傷が見えたりもするが、確かに新品に近い製品だ。その場で一通り動作チェックしたところ問題も無いのでこれを購入することにした。

多くの店に見られるPromotionの表示

新品同様だが、箱や付属品は無く携帯本体のみが提供される

このプロモーションというのは、店舗が店頭展示用に仕入れて展示していた製品などを割引価格で販売することのようである。他の店舗でプロモーション製品を見せてくれるところがあったが、同様に新品に近い状態だったが完全な新品ではなかった。とはいえ店頭展示といっても普段はフィルムに巻いた状態で置いておき、客が見たいときにそれを剥がして電源を入れて触らせる、という状態で置かれているものなので頻繁に操作されたものでもないようだ。

ということで完全な新品ではないものの、新品同様品が安値で入手できるこのプロモーション販売は、クアラルンプールで少しでも安くスマートフォンを買いたい場合は有用かもしれない。ただし無保証なので購入は自己責任で行って欲しい。予算の1万円は少しオーバーしてしまったが、これが今回見つけた最安値スマホであった。

QVGAディスプレイだがQWERTYキーボードは使いやすい

MVNOのTune TalkのプリペイドSIMは即データ通信が可能だった

あとはプリペイドSIMを入手すればGALAXY Chatを活用できる。今回はMVNO事業者のTune TalkのプリペイドSIMを購入した。データ1GBで50リンギット、約1700円だった。なおマレーシアではプリペイドSIMの購入にはパスポートが必要なので注意しよう。

今回は端末が若干予算オーバーしたが、SIMフリースマホとプリペイドSIMのセットで1万円台前半なら納得いく結果だろう。クアラルンプールは日本からAirAsiaが飛んでおり格安で行くこともできる。現地でスマホを買いたい人は参考にしてほしい。

クアラルンプールのまとめ (税別金額)
Samsung GALAXY Chat : MYR355 (約11770円)
Tune TalkプリペイドSIM:MYR50 (約1660円)
合計 : MYR405 (約13430円)