SkypeはCSR活動の一環として「Skype in the classroom」という、異文化交流や教育体験の機会を提供している。その活動の一環として、世界的冒険家であるマーク・ウッド氏をゲストスピーカーに、Skypeのビデオ通話機能を活用し世界10カ国10校の生徒に対して“気候変動に関する啓発活動・地球環境について考える授業”を行っている。
その希有な機会に恵まれたのは、横浜インターナショナル・スクールの5年生。マーク・ウッド氏は、世界最高峰のエベレスト登頂を目指しており、授業当日はなんと標高4,731mと富士山山頂よりも高い、エベレストの麓の村ペリチェからの中継と相成った。
ようこそヒマラヤへ!僕がワン、ツー、スリーと言ったら「ハロー!」と大きな声で言えるかな ?
750校の応募から選ばれた横浜インターナショナル・スクールの5年生生徒たちが教室で待ち構えるなか、教室に設置されたPCのSkypeからマーク氏の音声と映像が映し出されると、一斉に生徒たちの表情がパッと明るくなった。「コンニチハ!」と日本語でマーク氏が声を掛け、「皆さん、ヒマラヤへようこそ! ヒマラヤだけでなく、「Skype in the classroom」プログラムへようこそ!」と、心待ちにしていた生徒たちに笑顔で語りかけた。
日本の小学校の教室とは異なる自由な教室。しかし、その自由のなかにありながらキチンと先生の指示を聞き車座になってスクリーンを見詰める視線は、好奇心でキラキラと輝いていた。そこへマーク氏。「ちょうど2分前までオーストラリアの生徒たちとSkypeでビデオ通話していたんだ。僕たちは今、大きな氷河湖の麓にある谷におり、明日はここから2日間掛けてベースキャンプを目指します。
そして、エベレスト山頂には来月の17日に到着する予定です。だから結構長い旅だね。生徒のみんなや、先生、そして友達みんなが僕らの冒険にアクセスしてくれるといいなと期待しています。君達も僕達と一緒に探検しているので、メッセージや写真を送ったり、時には声をかけてください。
エベレストを登るとき、一歩一歩進むときに勇気をくれるのは君達なんだから!」と、ビデオカメラから映し出される景色と冒険の内容を説明してくれ、技術革新による今と昔を感じさせてくれた。昔であればエベレストと日本をダイレクトにコミュニケーションする道具は手紙か音声通話のみ。しかし、マーク氏が述べたように、今はインターネットを通じてメッセージや写真を送ることも容易になったのだから。