AndroidではおなじみのGoogleのサービス「Google Now」がついにiOS向けに提供された。iOS版「Google Now」でもGPSと連携した地図データの表示やリアルタイム性の高い情報が得られるが、Andorid版と違い、まだまだ機能は限られている。iOS版Google Nowでどんなことができるのかをみていこう。

ついにiOS版「Google Now」が登場

「Google Now」は、iOSアプリ「Google 検索」の機能のひとつとして提供される。このアプリは、GoogleのWeb検索エンジンのアプライアンスであり、「Google Maps」や「Gmail」といったネイティブアプリ/Webアプリを統括することが本来の役割といえる。2012年5月にリリースされたAndroid OS版Google検索アプリと、基本的な機能としくみは同じだ。

ユーザが求めている情報をたずねられる前に教えてくれる「Google Now」がiOSアプリで登場

Google Nowは、Googleアカウントでログインした状態での利用が前提とされる。こうすれば、PCやタブレットでの検索結果や、Google Mapsの表示履歴、Googleカレンダーに登録したスケジュール情報の共有が可能になる。さらに、GPSと連携した地図データの表示や、ニュースやスポーツの試合といったリアルタイム性の高い情報をも表示することで、Google Nowの世界観が構築されているのだ。

ユーザーが欲しがっている情報を提示することも、Google Nowの重要なフィーチャーのひとつといえる。Googleアカウントにログインした状態で使い続けることで、さまざまな情報を収集し、それをもとにユーザの「次の行動」を推測、検索などアクションへ移る前に見せてくれるというわけだ。

バージョンアップを重ねることで対応サービスを増やしていることも、押さえておきたい。たとえば、2012年8月の(Android版)Google検索アプリがアップデートされたとき、映画情報と緊急警報が表示項目として加えられた。同年12月のアップデートでは、徒歩と自転車での移動距離を月に1回表示する「アクティビティの概要」や、最近検索したキーワードに関するカードを表示する「検索トピック」が追加されている。

iOS版アプリはGoogle Nowが実装されたばかりの初期バージョンであり、Android版と比較すると機能面では見劣りする。次項では、実際にiOS版Google Nowを試し、その実装状況を見ることにしよう。

アップデート後はじめて「Google 検索」を起動すると、Google Nowの機能紹介ムービーが表示される

Google Nowのサービスを受けるには、Googleアカウントでログインした状態で利用しなければならない