LaVie Zは、動画コンテンツの鑑賞に適したノートだと感じている。光学ドライブがないのに? タブレットのほうがベターでは? という意見もあるだろうが、ディスプレイは13.3型とまずまずの大きさ、1,600×900ピクセル/約138ppiと精細度も高い。1W+1Wと小出力ながら、ステレオスピーカーも内蔵されている。
そして、なんといっても、DLNAクライアント「SmartVision/PLAYER」が標準でインストールされていることがポイントだ。DTCP-IPをサポートしているので、著作権保護されたデジタル放送も視聴できる。あとは、無線LAN環境とDLNA/DTCP-IP対応ビデオレコーダーを用意すればいい。
■主な仕様 [製品名] LaVie Z LZ750/LS [CPU] Intel Core i7-3537U(2GHz) [メモリ] 4GB [ストレージ] 256GB SSD [光学ドライブ] なし [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,600×900ドット) [テレビ機能] なし [OS] Windows 8 64bit [店頭価格] 149,800円前後
筆者が試したレコーダーは、一般的な薄型/横置きタイプのビデオレコーダーではなくソニー・コンピュータエンタテインメントの「nasne」。実売17,000円前後という低価格ながら、3波対応のデジタルチューナー1基と500GBのHDDを内蔵する、コストパフォーマンス抜群のデバイスだ。HDMI端子はないが、DLNA/DTCP-IPサーバとして動作するので、LaVie Zとの相性は良い。
使い方はかんたん。LaVie ZのSmartVision/PLAYERを起動し、接続先リストに現れたnasneを選択、録画番組一覧を表示すれば準備完了。あとは、nasneに録画されている番組を選び、再生/停止の操作を行えばいい。
レコーダーが受信した生放送の視聴には対応しないが、録画済みの番組を見ようとしたところ家族にテレビを占領されていた、というシチュエーションで力を発揮しそうだ。なお、生放送についてはVALUESTAR WおよびNシリーズの「SmartVision/SERVER」からの配信であれば視聴可能だ。
ちなみに、nasneにかぎらず、パナソニックのDIGAシリーズやソニーのBDZシリーズなど、SmartVision/PLAYERから視聴可能なビデオレコーダーは多数ある(参考)。一部の録画モードのみ再生可能など若干の制約はあるものの、LaVie Zの活用の幅を広げることは確かだろう。
スーパーシャインビューLED液晶は光沢処理がなされており、多少の映り込みはあるものの、明るく応答速度に優れ動画の再生も快適 |
nasneは「Gガイド.テレビ王国 CHAN-TORU」のWebサイトから録画予約できる。外出後、見たい番組に気付いたとき便利だ |
次のページ:iTunesライブラリが表示されない?