非搭載の「あのデバイス」とはポインティングデバイスのこと。別途マウスなどを用意しない限りはひたすらタッチ操作という大胆かつ先進的なコンセプト。いわばWindows 8マスター養成マシンなのだ。
はたして、これは大丈夫なのか? と首をかしげながら何日か使っていくと、意外にも合理的な思想であることに気づきはじめる。「Endeavor NY10S」はノートPC形状のときに、一般的なクラムシェル型のノートPCよりもユーザーから画面までの距離が近い。すなわち、手を伸ばすまでもなく、キーボードからさっと画面にタッチできるので、マウスを使うよりも手の移動が少なくて済むのだ。
ただ、テキストの一部分を選択するとか、コントロールパネルのテキストリンクをクリックするとか、細かな作業になるとさすがに厳しいことは否めない。[G]と[H]キーの間にポチっとした、ポインティングデバイスがあると、よりよい製品となるのはまちがいないだろう。
キーボードについては、11.6型というスペースの制約があり、満点を与えられるレベルではないが、主要キーのほとんどを均等な大きさに保つなど頑張りが見られる。ストロークは1.9mmとUltrabookとしては深めで、打鍵感はどことなく懐かしい趣きがする。
有線LANを装備しているのが◎
インタフェースは必要なものを厳選した印象。USB 3.0が2基のほか、Mini HDMI、ヘッドフォン出力、SDカードスロット、そしてGigabitEthernet対応の有線LANを搭載している。ワイヤレス通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+EDR。マウスなどを利用する際は、Bluetooth接続が便利だろう。
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