ライティング機能をサポートした「光ディスクドライブ共有機能」
「CD革命/Virtual Ver.13 Windows 8対応」には、ネットワーク接続した別のコンピューターに取り付けた光学ドライブを共有する「光ディスクドライブ共有機能」が用意されている。Windows 8にもフォルダー共有機能が備わっているが、名が表すようにネットワーク上のフォルダーとして扱われるため、ファイルの読み込みや書き込みは可能だが、光学ドライブとして扱うことはできない。
その点、本機能はIPアドレスベースで光学ドライブをネットワーク上に公開する仕組みを用いているため、個人ユーザーであれば導入台数の制限がない「光ディスクドライブ共有ツール」を各コンピューターにインストール。光学ドライブを備えるコンピューターをホスト、参照する各コンピューターをクライアントとする環境を構築することで、光学ドライブが存在しないコンピューターで共有した光学ドライブを利用し、光学メディアの参照が可能だ。
本機能は以前のバージョンからパッケージ内の別プログラムとして提供されるようになったが、「CD革命/Virtual Ver.13 Windows 8対応」の「光ディスクドライブ共有機能」は、新たに書き込みをサポートしたという。ただし、Windows 8上から見ると共有した光学ドライブはあくまでもリードオンリーのCD/DVD/BD-ROMとして扱われ、「CD革命/Virtual Ver.13 Windows 8対応」が備えるライティングエンジンのみ対応となる(図05~06)。
OSの標準機能である「Windowsディスク書き込みツール」で共有した光学ドライブは選択できず、他のライティングソフトなども使用できないが、FCD形式やISO形式などのイメージファイルを光学メディアにバックアップする際は、「CD革命/Virtual Ver.13 Windows 8対応」を使うことになるため、大きな問題とはならないだろう(図07)。
正直なところ「CD革命/Virtual」シリーズに触れたのは前バージョン以来だが、過去の各バージョンを見てきた筆者としては、順当に機能を強化した良いバージョンアップと感じた。特殊プロテクトの取り込みやSCSIコントローラーやデバイス名の変更といった、ユーザーが使い込む際に必要となる機能も踏襲され、イメージファイルの編集機能も維持されている。
冒頭で述べたように、光学メディア仮想化ソフトのアドバンテージは以前ほど強くないものの、光学メディアの整理整頓はもちろん、光学ドライブ&光学メディアの運搬を控えたいケースや、Ultrabookなど光学ドライブを内蔵していないコンピューターをお使いの方に、「CD革命/Virtual Ver.13 Windows 8対応」は依然として頼もしい味方となるだろう。