ISO感度の違いによるノイズの違い
撮影中に気になったので、ISO感度の違いによる夜景撮影時のノイズを調べてみた。被写体や明るさによってノイズの出方は異なるが、参考にしてほしい。右側の写真は、左側の一部を拡大したものだ。クリックしていただくと拡大表示される。
ISO100、プログラムAE、2.5秒、F3.5(原寸大画像「写真左」を見る) |
ISO800、プログラムAE、0.3秒、F3.5(原寸大画像「写真左」を見る) |
MISO3200、プログラムAE、1/13秒、F3.5@(原寸大画像「写真左」を見る) |
ISO12800、プログラムAE、1/40秒、F4(原寸大画像「写真左」を見る) |
ISO感度の上限を設定してノイズを抑える
ISO感度を低く設定することでノイズを抑えた写真を撮影できるが、用途によってはISO100にこだわる必要はないだろう。そんなときは、ISO感度の設定を「AUTO」にしたうえで、ISO感度の上限を設定するのがおすすめ。設定値よりも高いISO感度は使用しなくなるので、夜景撮影のたびにいちいちISO感度を設定したり、AUTOに戻したりという手間を省ける。ISO感度の上限はISO400~6400で設定可能だ。
シャッター速度を変えて「動き」の感じを楽しむ
夜景撮影で動く被写体がある場合、動きを活かして撮影してみると面白い写真になることがある。以下のサンプル写真では、シャッター速度を変えることで海に写り混む夜景の光に変化を付けてみた。シャッター速度は1秒と15秒で撮影しているが、画角や被写体の動き方によって適切なシャッター速度は異なるので、画像を確認しながら何度か撮影するとよいだろう。
シャッター速度を遅くしたいときは絞り値を大きくするか、ISO感度を低く設定すればよい。この撮影の場合も、応用撮影ゾーンの撮影モードを使用する必要がある。
シャッター速度を1秒で撮影すると、目で見た感じに近くなった(原寸大画像を見る) |
シャッター速度を15秒にすると、水面がふわっとしたイメージになり、夜景の光がきれいに写り込む。強い光源があると、画面右側のようにはっきりと影ができることもある(原寸大画像を見る) |
車などの動く被写体を撮影しても面白い。これは1/13秒で撮影したもの。迷惑にならなければ、フラッシュを併用すると被写体がよりきれいに写るだろう(原寸大画像を見る) |
シャッター速度を4秒にすると、車のヘッドライトやテールランプの光は線になって写る。分かりやすくするために車1台分の光にしたが、シャッター速度をもっと遅くして何台もの車の線を写すのも面白い(原寸大画像を見る) |
今回のスナップ
シーンインテリジェントオート(F4.5・1/30秒) / 感度:ISO6400 / WB:オート / レンズ:EF-M18-55 IS STM(23mm)(原寸大画像を見る) |
絞り優先AE(F4.0・8秒) / 感度:ISO100 / WB:オート / レンズ:EF-M18-55 IS STM(18mm)(原寸大画像を見る) |