充実のインスタント機能

PowerDVD 13には、使い勝手を向上するためのインスタント機能が複数搭載されている。まずは、インスタントプレビューである。シークバーにマウスポインタを重ねると、既読部分をサムネイルで表示することができる(図10)。

図10 インスタントプレビュー

見たいシーンを探すのに便利だ。ナビゲーションスライダーをドラッグしてシーン検索などで利用するインスタントシークも高速だ。次いで、インスタントズームである。Ctrlキーとマウスホイールで、4倍まで拡大できる。

図11 インスタントズーム

高解像度動画で、映像内の文字確認にも使える。インスタントビューは、そのフォルダ内のコンテンツをシークバーですばやく切り替えて表示する。

図12 インスタントビュー

いちいち、フォルダ内を表示する手間が不要となる。インスタントスケールでは、サムネイル表示を拡大・縮小できる。

図13 インスタントスケール

図13は、図12からもっとも小さく表示した状態である。サムネイルの大きさを比べてほしい。インスタント操作では、こういったことが簡単に行える。

UIもカスタマイズ可能

筆者が、PowerDVD 13で気に入っている機能が、UIカスタマイズ機能である。これは、メディアパネルのアイコンの表示・非表示を設定できる機能である。まずは、図がデフォルトのメディアパネルである。

図14 デフォルトのメディアパネル

ここから、右上の歯車のアイコンから、[UIカスタマイズ]で不要なアイコンのチェックを外していく(図15)。

図15 カスタマイズ画面

こうして、変更したメディアパネルが図16である。

図16 変更されたメディアパネル

不要なアイコンがなくなり、シンプルで使いやすい。サイバーリンクによれば、外された機能によっては、バックグラウンドでも起動されない。したがって、パワーセーブの効果も期待できるとのことだ。ほかにも、ホットキーアサインとマウスホイールの動作、キャプションバーやムービータブなどのアイテムも変更できる。

PowerDVD 13の新機能を中心に見てきた。今回ふれることはできなかったが、起動時間や再生開始時間の高速化も行われた(これは多くのユーザーの要望に応えることで実装された)。製品発表会で代表取締役のピーター・リン氏が「光学ドライブがないユーザーにも使ってもらいたい」と語っていたが、確かに、オールラウンドのメディアプレーヤーとなったといえる。製品名には「DVD」という文字があるが、かつてのDVDプレーヤーからは大きく進化してきている。サイバーリンクでは、30日間で一部機能が制限された体験版も提供している。興味あれば、ぜひ試していただきたい。