ロシア、サンクトペテルブルグで開催されるImagine Cup世界大会への出場権を獲得したのはProject N!
程なくして、審査結果と相成ったワケだが、会場に集まった全ファイナリストたちは緊張の面持ち。自信とも不安ともとれる表情のなか、まず最初にWindows 8チャレンジ部門から最優秀賞の発表が行われた。プレゼンターを務めるのは、バイドゥ株式会社の矢野りん氏から最優秀賞としてコールされたのは、既にゲームとして楽しめる域に達していた木更津工業高等専門学校チーム「青リンゴ」の頭上に輝いた。
いよいよ、競技部門の発表である。プレゼンターを務めるマイクロソフトディベロップメント株式会社代表取締役社長の加治佐氏から最優秀賞として発表されたのは、その独創性とナレッジ、そして将来性がキラリと光ったProject Nの頭上に輝いた。受賞後Project Nの米山氏は「自分たちの10年後を考えて、自分たちのために、日本のために世界大会でがんばります」とサンクトペテルブルグでのImagine Cup世界大会についての意気込みを語ってくれた。
日本大会終了後、審査委員長を務めた加治佐氏に話を伺うと、「私が記憶している限りでは、世界大会に進むProject Nのような作品は、今まで無かったのでは」と語り、「我々にとっても興味深いチャレンジですし、彼らが万全の体制で世界大会に臨めるようバックアップする」とも仰っていた。
次世代を担うクリエーターを輩出するImagine Cupのような大会は、単にアイディアや技術を競うだけではなく、そこで自らのプロダクトをアピールするためのプレゼン能力が非常に問われてくる。日本人が世界の人々から不得手だと思われている"自己表現"を磨く場としても、今後こういった若者がチャレンジできる環境作りに、日本マイクロソフトのみならず、日本国内のあらゆる企業に期待したい。