まずは、Evernoteを何に使うか考えてみる。現状、最も使っているのはWebページのクリップだ。あとは直接書き込むメモ書きや、カメラ・スキャナアプリからの転送。保存版のドキュメントを置くこともある。Evernoteの使いこなし方はもっと様々あるだろうが、まずはここから整理を始めることにしよう。
これらの情報を溜めて活用するとしたら、やはり「見返す」という使い方になる。いろいろな所から集めたレシピやアプリの情報から今使えそうなものをピックアップする。思いついたネタを組み合わせて新しい企画にする。そうした場合の資料になればいい。
このように使う事を想定して、ノートの溜め方を考えてみよう。仕事用/プライベート用とか、興味関心のジャンル別などでノートブックを分けてみたこともあるが、保存時の分類に迷う事が多かった。
さらにやっかいなのがノートブックとタグの役割分担。無計画に使ううちに棲み分けがあいまいになり、「覚え書き」というノートブックがあるのに「覚え書き」というタグもあり、「ネタ帳」ノートブックで使われていたりする。
中身は確かにネタ案なのだが、すでに「ネタ帳」に入っているのでタグ付けに困り、後のために何か付けておこうと、覚えておきたい気持ちをタグにしたのだろう。過去の自分よ、そんな気持ちをタグにしていいのはニコ動とPixivくらいだ。
ノートブックとタグの明確な違いは、ノートブックは1つしか選べず、タグはいくつでも選べるということ。保存される情報を"内容"で見ると読み取り方によっていくつもキーワードが挙げられるが、"属性"は誰が見ても単一で変わらない。
ここで言う"属性"とは、Webページのクリップ、メモ、写真、音声といったデータの出自のこと。これで振り分ければ、後々判断基準がゆらぐことを防げるはず。保存時の作業効率から見ても、考えずに済む自明の属性に沿うのが自然だ。タグはノートの中身に応じていくらでも追加すればよい。