エムエスアイコンピュータージャパンは29日、11.6型のコンバーチブル型Ultrabook「MSI S20」を発表した。これに合わせて都内で記者発表会を開催し、「MSI S20」を含む、同社の最新ノートPCを幅広く展示し、製品説明を行った。

GT70/GT60 Mobile Workstation

最初に紹介されたのは、GT70 Mobile WorkstationとGT60 Mobile Workstation。MSIでは2012年11月のゲーミングノートPCを皮切りに、2013年に入ってからも薄型モバイルノートやAndroid 4.0搭載タブレットなど、日本国内のコンシューマPC市場に向けて幅広い製品を投入している。しかし、さらなるラインナップの拡充を図り、コンシューマ市場に注力する一方で、新たにプロフェッショナル向けにモバイルワークステーションも展開する。

GT70 Mobile Workstation

GT60 Mobile Workstation

GT70とGT60は、CGなどの画像編集や3D CAD用のアプリケーションを使って作業を行うクリエイターやプロフェッショナル向けのノートPC。グラフィックスにKepler世代のNVIDIA Quadro K3000M/K2000Mシリーズを搭載する。3つの外部ディスプレイと本体のディスプレイで最大4画面の出力に対応する。

展示でも4画面出力をデモ

GT70とGT60の違いは搭載するディスプレイとグラフィックスカード。ディスプレイはどちらも15.6型フルHDのアンチグレアパネルを搭載するが、GT60はNTSC比95%広色域をサポートする。グラフィックスカードはGT70がK3000M/K2000M、GT60はK2000M/K1000M。

GT70とG60の特長

ストレージには同社のゲーミングノートPCと同様に、SSDでRAID 0を構築する「Super RAID」を採用。これにより、64GB SSD×2構成時で900MB/s以上の読み込み速度を達成したという。GT70では、RAID 0に加えてRAID 1構成の選択も選ぶことができるという。

「Super RAID」を採用

RAID 0に加えてRAID 1構成の選択も

このほか、ネットワークアクセスを自動的に分類し、ネットワークの帯域幅をアプリごとに任意に設定できる「Killer Lan」や高負荷時の熱発生に対して、ワンタッチで筐体の温度を下げるよう動作する「Cooler Boost」機能など、MSI独自の機能を搭載する。

Cooler Boost

Killer Lan

4月下旬からの発売を予定する。

MSI S20

「MSI S20」は、スライド式のヒンジ機構を採用し、ディスプレイを寝かせた状態でスライドさせ、タブレットとしても利用することができるコンバーチブル型のUltrabook。情報の閲覧がしやすいタブレットとデータの編集や作業がしやすいモバイルPCのメリットを合わせ、生産性を求めるユーザーやデータの編集を求めるユーザーといった層をターゲットとする。

「S20」の特長とターゲット層

ディスプレイは10点のマルチタッチに対応したIPS液晶を採用する。画面解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。W300×D196.5×H19.8mmの本体サイズに1.16kgの重量、約6時間のバッテリ駆動時間と携帯性にも優れている。

MSI S20

ディスプレイの背面にレールのようなものが

ディスプレイを起こした状態

いったんディスプレイを背面に倒す

そのままキーボード側にスライドさせるとタブレット形状に

背面に排気孔が設けられている

キーボード。ポインティングデバイスは搭載されていない

左側面にはカードリーダや有線LANポートが

右側面にはUSB 3.0やHDMIが配置

「MSI S20」の詳細については、下記ニュース記事を参照されたい。

■ニュース記事はこちら
MSI、スライド式の11.6型ディスプレイ搭載コンバーチブルUltrabook「S20」

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