――本作のタイトル『RETURN』は、帰る・戻るを意味しますが、水川さんが今最も"戻りたい"場所は?

水川:今パッと思いついたのは実家ですね。お休みをいただいた時に帰ったりとか、友だちに会ったりすることで、リフレッシュできます。東京に出て来て、大阪にいた頃と同じくらいの年月が過ぎましたが、やっぱりすごく特別な場所、戻るべき場所だと思います」

――仕事の面で「戻りたい」と思うことはありますか?

水川:でき上がったものを見ることはもちろんありますが、デビュー時の作品を今、見返してみようとは思わないです。ただ、今年1月クールのドラマでデビュー作のプロデューサーさんたちと数年ぶりにお仕事することができたのですが、30歳という節目の年にそういう仕事ができたのはうれしかったですね。"初心に帰る"とはまた違いますけど、自分が好きな人たちと再び仕事ができるということがあるから、お芝居という仕事は辞められないなって改めて思います

――今、30歳と言われましたが、3年前に取材した時「(30歳に)早くなりたいという気持ちとなりたくない気持ちが半分ずつ」とおっしゃっていました。今の心境はいかがでしょう?

水川:今はもう吹っ切れてますね(笑)。なるようにしかならないですし、いろいろな人に話を聞いても"30代が楽しい"という人もいれば、"40代が楽しい"という人もいて、それぞれ意見が違うので、考えてもしょうがないかなと(笑)。自分なりに良い30代を過ごせたらいいなって思ってます。

――では、20代の10年間を振り返ってみると……?

水川:あっという間でしたけど、なんかこう、階段を一段ずつ上っていろいろな人と出会っていろいろな仕事ができたなって思います。やり残したことはないです。もし、あったとしても30代でやればいいかなって。これから仕事的には役の幅も広がっていくと思いますけど、あれこれ計画を立てても先のことは分からないし(笑)、そのへんは潔くいきたいですね。

――最後に、今の水川さんを表す言葉を教えてください

水川:なんだろう……"自由"かな。今がとても楽しいので、この言葉が一番しっくり来ますね。立場的に自由という意味ではなく、心の大きさという意味の"自由"です。気持ちの上で常に振り幅を大きく持って、いろいろなことをちゃんと感じられる人でいたいなと思います。私なんてまだまだですよ(笑)。たくさんの人が私を知ってくれていることは確かにうれしいですけど、女優としては全然これからだと思ってますから。

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