3DMark v1.0(グラフ11~18)

FutureMark
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お次は3DMark。まずグラフ11~14がOverallである。これもまた面白い傾向にあり、Ice Storm(グラフ11)はRadeon HD 7790が、Cloud Gate(グラフ12)とFire Strike Extreme Profile(グラフ14)はGeForce GTX 650 Ti BOOSTが優勢だが、Fire Strike(Default Profile)ではほぼ互角といった勝負になっている。

そこで、このDefault Profileについては具体的にフレームレート変動を見てみる事にした。まずグラフ15がGraphics Test 1の結果で、なぜかRadeon HD 7790のみスムーズに変化しており、その他のものはみんな2fps程度こまかな振動を繰り返すというちょっと不思議な傾向になっているが、続くテストを見る限り別にRadeon HD 7790が何かやってるというよりは、単に3DMark側のサンプリング方法の問題な気はする。

それはさておき、見比べてみるとRadeon HD 7790とGeForce GTX 650 Ti BOOSTでピーク性能はそれほど変わらないが、4~7秒あるいは15秒付近の落ち込みが、Radeon HD 7790ではそれほどないあたりが性能差に繋がった様に思われる。

次がGraphics Test 2(グラフ16)で、今度はRadeon HD 7790が一番激しく乱れている訳だが、こちらは甲乙つけがたいものの、8~14秒あたりまではGeForce GTX 650 Ti BOOSTが優勢、38~42秒あたりはRadeon HD 7790が優勢といったところ。グラフ15とグラフ16の合計で示されるグラフ13のGraphics Scoreで、ややRadeon HD 7790が上なのは理解できる。

次のPhysics Test(グラフ17)は、もう本当に甲乙つけがたいというか、明示的な差があるともないともいえないところ。結果としてスコアにほとんど差がないのも理解できる。最後が一番負荷の高いCombined Test(グラフ18)で、Radeon HD 7790は時折高いピークを見せるものの、平均的にはGeForce GTX 650 Ti BOOSTの方がややフレームレートが高くなっているのが見て取れる。ということで、これらの結果を見る限りにおいては、GeForce GTX 650 Ti BOOSTはおおむねRadeon HD 7790と同等、といったところだ。

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