なお一部の機種はかなり安い値札がつけられているが、価格のところをよく読むと「メールリベート」すなわち購入後、郵送などで端末の割引分を小切手で受け取る方式のものがある。短期滞在かつアメリカの銀行口座が無いとこの割引を受けるのは実質難しいので、実売価格で1万円以下のものを探すことにした。
今回訪問した店舗にはLG Motion 4Gが49ドルと5000円以下の価格がつけられていた。だがこれはメールリベート50ドル適用後の価格で、販売価格は99ドルとのこと。ちなみに家電量販店のBest Buyでも99ドルで販売されていた。99ドルならば約9500円となり、1万円以下で購入できる。なおニューヨークでは税金が3%かかるので支払額は103ドルとなったが、それでも9888円で収まった。
1万円以下で買えるスマホはこれ以外にもあったが、LG Motion 4GはAndroid OS 4.0を搭載した新しい機種であることと、Optimusシリーズ同様に画面上に自由に手書きメモを書く機能を備えている点に魅力を感じた。ディスプレイもゴリラガラスで傷がつきにくい。主なスペックは3.5インチHVGAディスプレイ、デュアルコア1.2GHz CPU、5メガピクセルカメラなど。
購入はMetroPCSの店舗で行った。量販店などで買った場合はホテルに戻りPCからネットアクセスしプリペイド契約も可能だ。その際は日本のクレジットカードが使えないので料金バウチャーカードを一緒に買っておこう。今回は店舗に他の客がいなかったので待つことも無く対応はスムース。テザリングオプションは「4G Hotspotを追加したい」と伝えればよく、サービスの目玉のひとつでもあることから店のスタッフもその店はよく熟知していた。基本料金は2.5GB、50ドルを選択。登録などすべてが終われば、その場ですぐに使い始めることができる。
さっそくマンハッタンの街中でMetroPCSのLTE回線を使ってみた。速度は最速で7Mpbs程度ではあったもののかなり快適だ。また大手事業者より利用者が少ないためか、回線が混雑するといったことも無かった。電波状況の悪いエリアでは1Mbps程度に落ちるものの、ノートPCからのテザリング利用もストレス無く行えた。しかし建物の奥に入るとLTEからCDMA2000へと切り替わってしまい、回線速度が極端に遅くなることもあった。なおニューヨークの地下鉄では大手事業者も含め、各社の携帯電話の電波の入りは極端に悪いため地下鉄内での利用はあきらめたほうがよいだろう。
ちょっと前までは1万円でLTEスマホを買うことは難しかった。だが今年は続々と各社からハイエンドのみならずミッドレンジ製品が続々と登場するだろうから、いずれはVerizonなどの大手事業者で1万円LTEスマホを買うことも可能になるだろう。アメリカで買えるプリペイド1万円スマホの今後が楽しみである。
ニューヨークのまとめ (税別金額) |
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LG Motion 4G : USD99 (約9500円) |
MetroPCS料金:USD60 (約5760円) |
合計 : USD159 (約15260円) |