……という感じに、GALAXY S 4のカメラはコミュニケーションを楽しむのに便利だと思われる機能を山盛り詰め込んだ仕様となっている。おそらくこれは旅行やパーティーの写真が頻繁にアップロードされるFacebookやTwitterに特化させてきたものだろう。画質はデジカメに劣るが、撮ってすぐシェアできるというスマホカメラの特性を考えれば納得の方向性である。
一方でiPhone 5は標準ではHDRとパノラマ機能を搭載しており、いずれも風景を撮るのに適してはいるものの、GALAXY S 4ほどの多彩な機能は備わっていない。もしあなたがスマホで撮影した写真の多くをSNSにアップロードしているのであれば、iPhone 5からGALAXY S 4に乗り換える理由になるのではないかと思う。
また、画面に指を触れずに操作できる「Air View」「Air Gesture」、ユーザーの顔や手首の動きを検知して自動的に画面をスクロールする「Smart Scroll」などは、手袋をしている場合や爪が長くてタッチ操作が苦手な女性に適した機能だ。こうしてみると、GALAXY S 4はかなり明確にターゲットを絞り込んできていることがわかる。本体の軽量化にも女性を意識した部分はあるだろう。
これらの新要素から結論付けると、iPhoneからGALAXY S 4に乗り換えるべきユーザー像は次のようになる。
- 家族の写真をよく撮る。特に動きまわる子どもなど
- 旅行が好きだが、大人数で行ったときに集合写真のシャッターを知らない人に頼むのが億劫
- SNSに友人や家族との写真を積極的に投稿している
- 爪が長いせいでタッチ操作が苦手
- iPhoneのバッテリーに不満。かといってモバイルバッテリーは持ち歩きたくない
逆にここに当てはまらない人、特にスマホを使ったコミュニケーションや撮影にあまり興味のない男性iPhoneユーザーは、iPhoneの次期モデルを見てから考えても遅くないだろう。
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