「マップ」のここが改善された

地図データの更新により、「マップ」はだいぶ実用的になった。まだ問題点が残されている可能性はあるものの、ひととおり見たかぎりでは致命的な誤りは少なそう。ここでは、更新前後で改善された点をピックアップしてみよう。

  • 情報が整理された

更新前の「マップ」は、駅前や繁華街を表示すると飲食店の表示が目立った。一方では役所など公共施設、銀行や郵便局、コンビニなど利用頻度の高い店舗が表示されず、地図アプリとしてバランスを欠く印象があった。更新後は飲食店が大幅に減り、ホテルやファストフード店、交番や消防署な地図として目印になる施設/店舗が増えている。

飯田橋駅付近を拡大したところ。更新前(左)は独立系飲食店ばかり示されているが、更新後(右)はホテルやコンビニ、ファストフード店など目印になる店舗が増えている

  • 目立つ問題箇所が解消/改善

問題箇所が大幅に減少したことが、今回の地図データ更新における目玉だ。銀座4丁目付近の地図を例にすると、更新前は銀座三越に有楽町駅があったり(実際は数百メートルの距離がある)、やはり離れた帝劇ビルにあるはずの出光美術館が外堀通り沿いにあったり、地図としての用をなさなかったが、ざっと眺めたかぎりでは問題は解消されている。日本固有の地名に外国語の表記があるといった誤りも、概ね修正されているようだ。

地図データ更新前後の銀座4丁目付近。更新前(左)は銀座三越にあった有楽町駅が、更新後(右)は消えている

  • 駅の形がわかる

更新後の地図では、主要駅のホームが表示されるようになった。更新前は駅のアイコンが示されるだけで、それが駅の中心なのか出入口なのか判別しにくかったが、駅のホームの形が小豆色で表示されるように変更されている。これで、徒歩で駅を目指しているときに混乱することは減りそうだ。

新橋駅付近を3D表示したところ。更新前(左)は各線ホームの位置関係がわからなかったが、更新後(右)ははっきりわかる