AtermWM3800Rの通信性能をチェック

次に、AtermWM3800Rのスピードテストの結果をご覧いただこう。今回テストを行ったのは、東京の「新宿駅南口」と「四ツ谷駅前の喫茶店店内」、そして郊外の都市として西武新宿線「所沢駅駅前」の3カ所。テストに利用したアプリは「SPEEDTEST.NET(サーバはTokyo、World's Fastest Indian)」で、上り/下りの速度をそれぞれ5回ずつ計測した結果の平均値を出している。

デバイスによって速度が異なることもあるため、スマートフォン(Galaxy Nexus)とタブレット(iPad)、ノートPCという3種類のデバイスでテストを行っている。ノートPCはエプソンダイレクトの15.6型「Endeavor NJ5500」で、CPUがIntel Core i7-2670QM(2.2GHz)、メモリが8GB、OSがWindows 8 Pro 64bit版(標準はWindows 7 Home Premium SP1 64bit版)だ。

JR新宿駅南口(屋外) / 13:30ごろ / 電波強度 4~5
ノートPC スマートフォン タブレット
上り 3.82Mbps 3.83Mbps 5.4Mbps
下り 7.1Mbps 5.7Mbps 7.24Mbps

JR新宿駅南口の改札付近で計測

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JR四ツ谷駅 駅前喫茶店内(屋内) / 15:00ごろ / 電波強度 2~3
ノートPC スマートフォン タブレット
上り 1.21Mbps 1.19Mbps 0.94Mbps
下り 7.81Mbps 7.56Mbps 8.41Mbps

JR四ツ谷駅前の喫茶店店内の窓際にて計測

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所沢駅西口ロータリー(屋外) / 11:00ごろ / 電波強度 4~5
ノートPC スマートフォン タブレット
上り 2.79Mbps 2.5Mbps 4.23Mbps
下り 10.29Mbps 10.36Mbps 10.11Mbps

所沢駅西口ローターリーにて計測

通信速度はWiMAXの電波状況に依存するため、電波状態のいい場所では上り/下りとも高速だ。電波状況があまりよくない屋内では上り速度が極端に遅くなったが、WiMAXエリア内であれば、屋内でも屋外でも問題なく利用できる。WiMAXハイパワー対応ということもあり、電波の弱い場所でも比較的安定して接続を継続してくれた(状況によっては切断と接続を繰り返すこともあったが)。

東京都心の新宿や四ツ谷に比べて、郊外の所沢のほうが速かったのは、2.4GHz帯の無線LAN(Wi-Fi)が混雑していることも原因として考えられる。AtermWM3800RのWeb設定画面で無線LANのチャンネルを変更・調整することで、速度が改善する可能性がある。また、カフェのテーブルなどでPCを使う場合は、PCとAtermWM3800RをUSB接続し、USB有線接続のWiMAXモデムとして使うのもアリだ。実際、USB有線接続するとスループット(PCとAtermWM3800Rの通信速度)が向上するケースは、けっこうある。

無線LANの使用チャンネルを変更。AtermWM3800RのWeb設定画面で「無線LAN設定」-「無線LAN設定」を開き、「オートチャンネルセレクト機能」のチェックを外す。「使用チャンネル」のメニューが有効になるので、利用したいチャンネルを選択

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