――そんなトミタさんの奮闘ぶりが収録されたDVDが発売されますが、内容はご覧になりましたか?
トミタ「観ました! 最初の全然喋れなかった頃のことを"土色時代"って言われていたんですけど、自分では正直わかっていなかったんですよ。もちろん緊張しているのは自覚していましたが、それが表に出ているとはまったく思っていなかったので、DVDであらためて観たとき、『ああ、土色だな』って(笑)」
――オンエアは普段から観ていらっしゃいますか?
トミタ「観てますよ。私、あまり人の話をちゃんと聞かないので、オンエアを観て、『あ、この人はこういうことが言いたかったんだ』ってあらためて理解することが多くて(笑)。オンエアを観るたびに新しい発見があるので、『saku saku』を観るのはすごく好きです」
――今回のDVDでは特典映像として、トミタさんの故郷・飛騨高山でのロケが収録されています
トミタ「普段、神奈川県でしか会わない屋根の上のメンバーが、自分の地元にいるというのがすごく変な感じでした。でも、このロケの映像がDVDに収録されるって考えたら、すごくワクワクドキドキして楽しかったです」
――あらためて地元に帰って感じたことはありましたか?
トミタ「皆さんから『お水おいしいね』とか『街きれいだね』って言ってもらうと、ちょっと変な感じでした。私自身は、生まれてから18年間ずっと高山にいたので、そんな風に思ったことは特になかったんですよ。なので、知らない人が見たらこういう街なんだっていうのが、自分にとっての新しい発見でした」
――さらに飛騨高山ではドラマ収録も
トミタ「ちゃんと台本があって、役があって、演技をするというのが初めてだったので、とにかく緊張しましたし、演技するのって難しいなって思いました。あと、自分の記憶力の容量の少なさにあらためて気づかされて、ビックリしました(笑)」
――セリフが覚えるのが大変だったのですか?
トミタ「台本を渡されたのが撮影の一週間前ぐらいだったんですけど、それから一週間、台本を読みまくって、自分なりに練習もがんばりました。でも、実際の撮影に入るとセリフが飛びまくっちゃって……ちょっとヤバイなって思いました(笑)」
――撮影自体は楽しめましたか?
トミタ「はい! 『saku saku』という番組には台本がないんですよ。だから、台本があって、皆さんといつもとちがう雰囲気の中で演技をして、ドラマを作るというのがすごく楽しかったです。またやってみたいです」
――さて、あらためて『saku saku』での一年間を振り返って、一番印象深かった出来事はなんですか?
トミタ「印象深い出来事はたくさんあるんですけど、あるとき、私の隣で喋っているヴィンちゃんが『"ちくわぶ"が好き』って言ったんですよ。それを聞いた後、私も実際に"ちくわぶ"を食べてみたんですけど、正直、ダメだなって(笑)」
――トミタさん的には"ちくわぶ"はないと?
トミタ「ないです(笑)。なので、素直にそのことをお知らせすると、最初は『ああ、そうなんだ』ぐらいの反応だったんですけど、私が『こういうところがダメだ』っていうのをちょっと言い過ぎちゃったみたいで、ヴィンちゃんが一生懸命になって"ちくわぶ"の良いところを喋りだしたんですよ。それから、屋根の上のみんなを巻き込んだり、視聴者の方からもお便りをいただいたりしながら、みんなで"ちくわぶ"のことについて熱く語っているのが何だか面白くて。最初は予想もしていなかった展開だったので、こういうのが『saku saku』ならではの面白さなのかなって思いました」