選べるCPU、ストレージの柔軟性も高い

標準構成ではCPUはCore i5-3470(動作周波数3.20GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.60GHz)を採用している。最近のCPUはほとんどのゲームが要求する性能よりも高いスペックとなっているので、このままでも十分快適なプレイが可能と考えられるが、動画エンコードなどほかの用途でも高い性能を求めるユーザーは、BTOオプションでCore i5-3570または3570K、Core i7-3770または3770Kにアップグレードすることもできる。

グラフィックスカードについても、標準ではGeFroce GTX 650を搭載しており、TERAの推奨スペックは十分満たしている。しかし、さまざまなゲームをHD解像度で快適に楽しみたいという場合、GeForce GTX 660も選択肢として用意されているので、これを選べばワンランク上のグラフィックス性能を手に入れることができる。

ストレージは特に柔軟な構成変更が可能となっており、標準では500GBのHDDが1台のみとなっているが、BTOオプションでは最大でSSD×1+HDD×2のトリプルドライブ構成を取ることができる。SSDのラインナップとしては、インテル520の120/240/480GB、Samsung 840の120/250/500GB、Samsung 840 Proの256/512GBが用意されているので、必要な容量と性能、予算にあわせて選択できる。HDDは最大で3TB×2台の6TBを搭載可能なので、動画編集などで大量のストレージを消費するというユーザーにも十分対応できる。

マザーボードを固定しているプレートの裏側にケーブルを通すスペースが用意されているので、そこにSATAケーブルなどを通すことでケース内部をスッキリと見せることができる

そのほか、メモリは標準で8GB(4GB×2)、最大16GB(8GB×2)、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ(オプションでブルーレイコンボドライブ、書き込み対応ブルーレイディスクドライブも選択可)、電源ユニットは500Wだが700W、1000Wのユニットへの変更も可能となっている。さらに、ネットワークの安定性にもこだわりたいというユーザーは、PCI Express x1スロットにインテル製のギガビットLANアダプターを追加することもできる。

標準構成でもPCゲームの世界が広がる十分な性能

本機で実際に得られるパフォーマンスだが、まずWindowsエクスペリエンス インデックスの値はCPUが7.7、メモリが7.8、グラフィックスがデスクトップ・ゲームともに7.2と、標準構成でも高いスコアが確認できている。HDDのみ5.9となっているが、これはSSDを搭載することで容易に引き上げることができる。ストレージ性能のアップは、OSやアプリケーションのロード時間を短縮し、体感的なレスポンスの大きな向上につながるので、よりバランスのいい高性能を求めるユーザーは、ぜひSSDの搭載を検討したいところだ。

標準構成でも充実した性能を見せており、SSDを搭載すれば全項目で7以上は確実

実際のゲームを使用したベンチマークテストでは、BIOHAZARD 5でフルHD解像度のときも75fps以上の非常にスムーズな描画性能が得られ、ロストプラネット2やファイナルファンタジーXIVのような重量級のタイトルにおいても、標準的な動作が可能なことが確認できた。TERAはもちろん、それを入り口としてさらにいろいろなPCゲームを楽しんでみたいと考えているユーザーにとっても、十分な性能を備えたモデルといえるだろう。

BIOHAZARD 5 ベンチマーク ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720 122.9fps
1920×1080 75.4fps
ロストプラネット 2 ベンチマーク テストタイプB(DirectX 11)
1280×720 45.6fps
1920×1080 31.5fps
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low 4322
High 2314
3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット
3Dmarks P12566
GPU SCORE 11375
CPU SCORE 18322
3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE
1280×720 15913
1920×1080 7751
CINEBENCH R10 64bit
Single CPU 6420(2分17秒)
Multiple CPU 21657(0分40秒)

本機をベースとして将来的にさらなるアップグレードを図っていきたいと考えている場合は、前述の電源ユニットを標準の500Wから700W程度にアップしておくのもオススメだ。最近のゲームはCPU以上にグラフィックスカードの性能が快適性を大きく左右する傾向にあるので、そうしておけば、グラフィックスカードの交換によって、マシン自体を長く使い続けていくことができる。

背面の拡張端子群

これからPCゲームを本格的に始めてみたいが、スペックについてはどのような構成がいいか決めかねているというユーザーにとって、推奨PCは安心感のある選択肢だ。家庭用ゲーム機でネットワークゲームの楽しさを知ったので、今度はPCでよりディープに楽しみたいといったユーザーや、PCゲームを自分のマシンにインストールしてみたもののスムーズに動作しなかったというユーザーには、本機のようなマシンをぜひオススメしたい。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 NEXTGEAR-MICRO im520BA10-TERA
CPU インテル Core i5-3470
メモリ 8GB PC3-12800 DDR3
HDD 500GB SerialATAIII
チップセット インテル B75 Express
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 650
OS Windows 8 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.0×3(前面×2、背面×1)、USB 2.0×6(前面×4、背面×2)
サイズ W196×D430×H417mm
ディスプレイ
価格 69,930円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2013/2/28(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

マウスコンピューター/G-Tune