CPUはもちろん、グラフィックスも期待以上の性能
Windows エクスペリエンスインデックスの値は、Core i7を搭載しているだけあって、CPUが7.4、メモリが7.7と充実しており、先に見たSSDの性能もプライマリハードディスクの8.1という極めて高い値から再確認できた。グラフィックスも、デスクトップパフォーマンスは5.1で「まずまず良好」、ゲーム用は6.8で「期待以上」の値ということができるだろう。
3DMark Vantageのデフォルト設定でのテストでも10000 3DMarksを超えるスコアを出してきており、ゲーミングノートでなく、しかも実売10万円クラスのノートPCとしては十分以上の成績だ。実際のゲームを利用したテストでも、BIOHAZARD 5のようなこなれたタイトルなら、フルHDでも実にスムーズに、重量級タイトルであるファイナルファンタジーXIVでも、設定を選べば十分快適に楽しめることが確認できた。
BIOHAZARD 5 ベンチマーク ベンチマークテストB(DirectX 10) | |
---|---|
1280×720 | 99.8fps |
1920×1080 | 65.2fps |
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク | |
---|---|
Low | 2620 |
High | 1533 |
3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット | |
---|---|
3Dmarks | P11126 |
GPU SCORE | 10073 |
CPU SCORE | 16203 |
3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE | |
---|---|
1280×720 | 13757 |
1920×1080 | 6813 |
CINEBENCH R10 64bit | |
---|---|
Single CPU | 4290(3分26秒) |
Multiple CPU | 16231(0分54秒) |
拡張端子類も通常考えられるものはすべて本体に標準装備しており、USBは3.0×3ポート(1ポートはeSATA兼用)、2.0×1ポートの計4ポートを搭載。外部ディスプレイポートはアナログRGBとHDMIの2系統、さらに有線LANポート、SD/メモリースティック対応のカードリーダーも備えている。ハブなどを用いなくてもたいていの周辺機器は同時に接続でき、しかも高速なので、外付けHDD等を利用するときもパフォーマンスはデスクトップPC同等だ。
左側面にはUSB 2.0ポート、S/PDIF出力、マイク入力、ヘッドフォン出力、光学ドライブを搭載 | 右側面にはカードリーダー、USB 3.0×3ポート(eSATA兼用含む)、HDMI出力、LANポートを搭載 |
キーボードのサイズも、もちろんデスクトップPCのそれと変わらない。また、タッチパッドのボタンは軽くも適度なクリック感があり、楽にかつ確実に操作できる。
このように、「m-Book W」シリーズは性能、コストパフォーマンス、拡張性の各方面で、いずれも高い水準を達成している。エントリー構成であれば、スタンダードな省スペースデスクトップPCとして、8~9万円程度のリーズナブルな価格で導入できるし、オプションでスペックアップを図れば、パワーユーザーのメインマシンとしても十分活躍できる。前述のように、予算が限られている中でも十分検討可能なオプションも用意されているので、フラグシップモデルでありながら、コストパフォーマンスもかなり優れているといって差し支えないだろう。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
型番 | MB-W904B-SH |
ディスプレイ | 17.3型フルHDノングレア液晶(1920×1080) |
CPU | インテル Core i7-3630QM |
メモリ | 16GB PC3-12800 DDR3 SO-DIMM |
SSD | 120GB Samsung 840 |
HDD | 500GB SerialATAII |
チップセット | モバイル インテル HM77 Express |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 660M |
OS | Windows 8 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN |
インタフェース | USB 3.0×3、USB 2.0×1 |
サイズ | W413×D277.5×H17.5~44mm(折り畳み時) |
重量 | 約3.2kg |
バッテリー駆動時間 | 約3時間 |
価格 | 109,830円(税込) |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2013/2/20(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。