ここまで見てもわかるように、同じスマートTVといってもソフトバンクとKDDIではサービス内容も料金体系もまるで異なっている。

ソフトバンクのスマートTVはとにかくコンテンツ重視だ。「TSUTAYA TV」や「UULA(ウーラ)」など多数のラインナップを有するコンテンツサービスに全面対応しており、1本いくら、月額いくらといった明快な料金体系で楽しむことができる。

アプリをインストールしたりウィジェットを置いたりといったことはできないが、だからこそ逆に迷うことが少なく、普段PCをあまり使わない人でも簡単に使うことができるだろう。最初に設定さえしてしまえば、PCに抵抗のある世代にも受け入れられそうだ。

逆にKDDIのスマートTVはかなりPC&スマホライクだ。Google Playからアプリをダウンロードしたり、ウェブが閲覧できたりと、いわばスマホをそのまま大画面に持ってきたような印象を受ける(もちろんただ拡大したわけではない)。自由度が高い反面、デジタル機器に抵抗のある層にはやや薦めにくい。

もっとも、インターフェースはシンプルなので、スマホを使いこなしているなら問題はないだろう。また、「ビデオパス」や「うたパス」といったKDDIが提供するサービスにも対応しているので、決してコンテンツが少ないというわけでもない。

料金体系はソフトバンクが月額490円で2年縛り、KDDIは初期費用が9,800円と、どちらが安価かは一概には言えない。そもそも月額料金や初期費用よりもサービスに支払う金額の方が大きくなるだろうから、料金については結局のところユーザー次第だ。

日本におけるスマートTVはまだまだ始まったばかり。各社の今後の展開が気になるところだ。

(記事提供: AndroWire編集部)