しかし、今となってはそうしたハード面での進化に目新しさはない。「N-04E」で見るべきは他にある。
まず、電源オフ時とほぼ同じ状態にできる「スタンバイモード」が搭載された。スリープとは異なり、スタンバイ状態では電源をオフにしたときと同様に電話やメールがきても反応せず、バッテリーの減少も同程度に抑えられるという。
あくまでもスタンバイであり、電源をオフにしているわけではないので、電源ボタンを押せば約0.6秒で復帰する。病院や飛行機など、電源をオフにしなければいけない環境以外では、このスタンバイモードが電源オフと同じ役割を果たしてくれるだろう。
もう一つの新機能が、カメラで撮影した写真をすぐにシェアできる「SNSシェア」機能だ。カメラを起動し、シャッターボタンを長押しすると、あらかじめ登録しておいてSNSアイコンが上下左右に出現する。あとはシェアしたいSNSアイコン側へ向かってフリックすれば撮影と同時にシェアすることができる。さらに、ピンチ操作で写真の好きな箇所をズームできるようになった。
これまでは画面のどこを広げても中央しか広がらなかったが、これならカメラの角度を変えられないような状況でも好きな箇所をズームできるというわけだ。これはスマホとしては初めて搭載された機能だという。
そして最後に「N-05E」にも搭載されている「ブルーライトカットモード」。最近は目に悪いとされるブルーライトをカットするメガネなどが流行しているが、「N-04E」ではその機能を最初から端末に搭載している。
このモードをオンにすると、ブルーライトが約30%カットされ、目の疲れの軽減が期待できるのだという。長時間動画を見たりゲームをしたりする場合はオンにするといいだろう。
ただし、ブルーライトをカットすると液晶の色温度が変わり、写真などの色味が本来のものと少し違って見えることがある(あくまでもそう見えるだけで、実際に写真の色が変わっているわけではない)。また、画面の輝度や鮮やかさが減ったようにも感じるので、状況に応じて活用していくといいだろう。
高スペックと利便性を追求して王道を行く「N-04E」と、これまでにないダブルディスプレイで次世代のスタンダードを狙う「N-05E」。それぞれ違った魅力を備えた端末である。
(記事提供: AndroWire編集部)