では果たして2画面をつなぐとどんなメリットがあるのか。パッと思い浮かぶのは、地図やウェブ閲覧など、画面を広く使う方が見やすくなるケースだ。4.3インチ液晶を2つ並べるとスマートフォンとは思えないほど画面が広がるので、かなりタブレットライクに使用することができる。

5インチ型の大きなディスプレイを搭載したスマホはすでに他社から発売されているが、この「N-05E」は必要ないときに折りたたんでコンパクトになる点でかなりのアドバンテージがある。画面の真ん中にあるベゼルの幅が気になるが、向きを変えて使うなどすればさほどのストレスにはならないだろう。後継機ではベゼルがさらに細くなって、違和感なく2画面がつながることを期待したい。

タブレットに近いサイズで地図を閲覧できる。ピンチイン/アウト操作も2画面にわたって行える

横にすればキーボードも横に広がり、PCの使い心地に近づく

……というように、どうしても2画面をつないで使うフルスクリーンモードに目が行きがちだが、日常生活において本当に便利なのは、2つの画面をそれぞれ別の用途に使ったときだと個人的には感じた。

具体的には、たとえばメールのリストを左画面に表示したまま右画面でメールを開いたり、あるいは左画面でメール本文を開いたまま添付ファイルを右側に表示したり、ブラウザでレストランの情報を左画面に表示しつつ右画面で地図を開く――といった具合である。

2画面ならではの利便性は侮れない

2画面あればいちいち画面を行ったり来たりしなくてもいいので、メールチェックが格段に楽になる

スマートフォンはどうしても1画面しかない関係上、"ウインドウを横に並べて同時に両方を見ながら作業する"という操作ができない。「N-05E」はダブルディスプレイを採用することでそうした不便さ解消しつつ、折りたためるというギミックを搭載することでスマホならではのコンパクトさと両立しているのだ。

日常生活で2画面が必要になることはそれほどないかもしれないが、こと仕事においては"何かを見ながら何かをする"という作業が発生しやすいため、このダブルディスプレイがかなり役立つのではないかと思う。必要に応じてフルスクリーンにもダブルディスプレイにもなる「N-05E」は、ビジネススマホとして最適ではないだろうか。

全部入りスマートフォン「N-04E」

最後に「All in One」、すなわち"全部入り"をうたう「N-04E」。3月上旬に発売予定となっている。4.7インチのHD有機ELディスプレイ、1.5GHzのクアッドコアCPU、1310万画素のカメラなど、ハード面でのスペックは申し分なく、防水、おサイフケータイ、Xi、NOTTVなどの基本機能も充実している。