エイベックス・エンタテインメントは、NTTドコモとの合弁会社「エイベックス通信放送」においてスマートフォン向け動画配信サービス「BeeTV」を先行展開している。これについて違いを問われると、村本氏は「コンテンツの一部では共通している部分もある。UULAは、特に音楽コンテンツが強みのサービス。専用アプリでは、音楽を楽しんでいただける機能を強化している」と回答した。先行するBeeTVでは既に会員数が400万人を突破したが、UULAに関しては(現時点では)会員数の目標は設定していないという。
本サービスは、メインユーザー層を「現在、実際にスマートフォンを利用している年代」に想定しているとのこと。音楽コンテンツと映像コンテンツの比率については「ミュージックビデオ・ライブ・カラオケのコンテンツがかなりの部分を占めている。ただ、映画・ドラマなども他社に遜色のない形で入っている」(村本氏)。数万におよぶというカラオケのコンテンツは、カラオケボックスなどで実際に歌われている楽曲を優先的に選曲しているという。
ソフトバンク以外の通信キャリアへUULAを展開する予定は、いまのところ考えていない。村本氏は「音楽をメインにしたサービスを展開できないか、ということで従来からソフトバンク様との話が続いていた。それが今回のUULA立ち上げにつながった」と話した。
また、コンテンツプロバイダーであるエイベックス・エンタテインメントがプラットフォーム作りにも関わっている意義について聞かせてください、という質問に村本氏は「お客様がエンターテインメントを楽しめる「場」を作っていきたい。デジタル上に新しい市場を構築し、その上に新しいオリジナルの音楽・映像コンテンツを提供していくというのが、デジタル市場における私たちのひとつの大きな方向性になっている」と説明した。
UULAのサービス開始が遅れた要因については「ユーザビリティなど、機能にこだわった結果。商品としてお客様に喜んでいただけるものを、どの水準でリリースするのか社内で厳しくチェックした結果、当初の予定より遅れてしまった」と説明した。
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