「eスポーツJAPAN CUP」大会で使用されたG-Tuneデスクトップをチェック

ハイスペックCPU&グラフィックスカードを標準搭載、SSDの種類も豊富

CPUは今や高性能PCでは標準となったCore i7-3770(動作周波数3.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHz)を搭載。こだわり派のパワーユーザーにはBTOオプションでCore i7-3770Kも用意されているほか、予算に応じてCore i5を選択することもできる。そしてグラフィックスカードはGeForce GTX 670。具体的な性能はベンチマークテストの結果を後述するが、重量級のタイトルもスムーズに描画できる高性能なGPUであり、グラフィックス能力に不足を感じることはほとんどないだろう。

そして、ストレージはSSDのインテル520 120GBと、2TBのHDDをあわせて搭載するツインドライブ構成となっている。パワーユーザーの間ではSSD＋HDDの構成は今や常識となっているが、これもeスポーツマシンとしては重要な部分だろう。ゲームのプレイ中にバックグラウンドプロセスのHDDアクセスがかち合うと、場合によってはシークタイムに動作がもたついてしまうことがある。ヘッドの物理的なシークがなくアクセスが高速なSSDであれば、そのような不安も最小限に抑えられる。

ストレージの構成は特に選択肢が豊富で、インテル520は標準の120GBに加えて240/480GBが用意されており、そのほかSamsung 840の120/250/500GB、Samsung 840 Proの256/512GBも選択可能。しかも、インテル520およびSamsung 840 Proでは、任意の容量のSSDを2基搭載したRAID 0構成にもできる。これに加えて最大3TBのHDDを2台まで搭載できるので、ゲームはもちろん動画編集などの用途にも余裕で対応できる。

メモリは16GB(8GB×2)で、最大32GB(8GB×4)まで搭載可能。標準構成ではDVDスーパーマルチドライブを搭載しているが、BTOオプションでブルーレイディスクドライブを選択することもできる。プリインストールOSはWindows 8だが、同価格でWindows 7 Home Premium搭載モデルも用意されている。

フルHDでのプレイも余裕、納得の高性能

それでは、お待ちかねのベンチマークテストの結果を見てみよう。表を一目見ていただければわかるように圧巻の一言。ロストプラネット2やファイナルファンタジーXIVなど、かなりグラフィックス負荷の高いゲームであっても、フルHD解像度で平均60fpsを軽く超える極めてスムーズな描画を実現している。国産のMMORPGなら余裕、海外の最新FPSなども十分快適にプレイできるだろう。

かつては最新のゲームを楽しむのに、10万円台前半で販売されるPCでは無理があった。しかし、今回のG-Tune製品のように、きちんとSSDや16GBの大容量メモリなどを搭載しており、価格を下げるためのパーツのランクダウンなどをしていない実力派モデルが、今や13万円を切るところまで降りてきている。家庭用ゲーム機のオンラインゲームに飽き足らず、本格的なPCゲームへステップアップしたいと考えるユーザーにとっては、パワーユーザーと同じ装備が現実的な価格で手に入るのは朗報だ。

そして、本稿前半で紹介した通り、本機は一瞬のタイミングでつばぜり合いを繰り広げる、コアゲーマーのニーズにも対応できる信頼性が大きなメリットとなっている。競技としての対戦ゲームであるeスポーツを楽しむための環境として、存分に活用することができるだろう。

標準スペック

メーカー	マウスコンピューター
型番	NEXTGEAR i620GA7-ESJC
CPU	インテル Core i7-3770
メモリ	16GB PC3-12800 DDR3
SSD	120GB インテル520
HDD	2TB SerialATAIII
チップセット	インテル Z77 Express
光学ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス	NVIDIA GeForce GTX 670
OS	Windows 8 64ビット
LAN	ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース	USB 3.0×4(前面×2、背面×2)、USB 2.0×8(前面×2、背面×6)
サイズ	W190×D543×H450mm(パネル装着時)
ディスプレイ	－
価格	129,990円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2013/2/5(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。