最新機種にも匹敵するハイスペックなスマートフォン&タブレット

スマートフォン本体は、OSにAndroid 4.1.1(Jelly Bean)を採用し、10点マルチタッチ対応の4.7インチ(1,280×720ドット)Super IPS+液晶ディスプレイ、クアルコムの1.5GHzクアッドコアCPU「Snapdragon S4 Pro」、2GBメモリと64GBの内蔵ストレージなどを備えたハイスペックな端末だ。1,300万画素のアウトカメラと、120万画素のインカメラも搭載する。

「PadFone」はやや大柄だが持ちやすさに配慮されている

無線通信規格はW-CDMA方式(データ通信はDC-HSDPA)に対応。対応周波数は900MHz帯と2,100MHz帯。このほかIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0も利用可能。

縦横サイズは最近の5インチクラスのスマートフォンに近いが、9mmという薄さと、背面にある同心円状に彫られた溝によるグリップ感、約135gという軽量さがあいまって、非常に持ちやすい。全体に用いられている金属パーツにも高級感がある。

上部側面にはヘッドフォン端子とSIMカードスロット

右側面に電源ボタンとボリュームボタンがある

手前に向かってやや薄くなるくさび型の形状

背面にある同心円状の溝がグリップ感を向上させている

一方の「PadFone Station」は、10点マルチタッチ対応の10.1インチ(1,280×800ドット)IPS液晶ディスプレイと、スピーカー、100万画素のインカメラを内蔵している。「PadFone Station」単独では動作せず、背面にスマートフォン本体を差し込むことでパッドモード(タブレットモード)で画面表示し、スマートフォン本体自体の性能で駆動する仕組み。

背面にスマートフォンを挿入する溝がある

本体を抜き差しするタイミングはいつでもOK

スマートフォン本体装着時の重量は計約649gでタブレットとしては標準的な重さだが、スマートフォン本体を装着する中央部に重心が偏っているせいか、手に持つと多少のずっしり感はある。

重心が中央にあるせいか若干重量感のある「PadFone Station」

ただ、その中央部は他に比べて盛り上がっているため、「PadFone Station」を寝かせると四辺が浮き上がるような状態になり、スムーズに持ち上げられるという利点もあって、意外に使いやすい。

少し盛り上がっている中央部のおかげで、やや浮き上がるような形になって持ち上げやすい

ベンチマーク結果

各種ベンチマークテストを実施した結果が以下の表になる。全体的にパフォーマンスは高い。ただし、パッドモードでは主にGPU周りでやや遅くなることがある模様。その他の計算、I/O処理などには当然ながら目立った違いは出ていない

■AnTuTu 安兎兎ベンチマーク
テスト項目 スマートフォンモード パッドモード
総合 21879 20403
CPU 8885 8907
GPU 8599 7051
RAM 3494 3537
I/O 901 908
■GLBenchmark 2.5
テスト項目 スマートフォンモード パッドモード
Egypt HD 42fps 39fps
Egypt HD Offscreen 31fps 30fps
■Vellamo Mobile Benchmark
テスト項目 スマートフォンモード パッドモード
HTML5 1728 1764
METAL 608 604

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