これ、どうやって外すの?

指を引っかけるところがあるわけでもないし、SDカードみたいに一旦押し込むと出てくるというわけでもない。逆さにしても当然出てこないし、え、これはどうすれば……。

18:あれっ

四苦八苦した結果、Station本体をおさえつつ、PadFoneの背面に指をぐっと押し当てて上にスライドさせると引き抜けることがわかった。もしや、PadFoneの背面のザラリとした加工は滑り止めとしての意味もあったのかも?

とにかく、抜けなくなったのかと思って一瞬焦ってしまった。もしかすると同じポイントでつまずく人がいるかもしれないので、ここに記しておこう。PadFoneの合体解除は、本体をスライドさせる力技ですからね!

……さて、ここまで使ってみて、PadFone 2の"合体する"というコンセプトはたしかに面白いものだと感じた。しかし、単に面白いだけでは一発ネタとして終了である。

問題は、このPadFone 2を使うことでどんなライフスタイルを提案できるのか、という点だ。PadFone 2はどんな人に適した端末なのか、そこで思い出してほしいのが冒頭で書いた内容である。

今、自宅にPCを持っていない人が増えてきているように思う。なぜならPCでないとできない作業が減ってきているからだ。ウェブや動画の閲覧、メールの返信、ちょっとした仕事に至るまで、スマートフォンがあればほぼ間に合ってしまう時代である。

しかし、スマートフォンではさすがに画面が小さすぎるから、自宅ではタブレットを使うという人も多い。外出先ではスマートフォン、自宅ではタブレットというライフスタイルは今後ますます増えてくると思われる。

そこで重要になってくるのは、"スマートフォンとタブレットがシームレスに連携する"という点だ。帰りの電車で見ていたウェブや動画の続きを自宅に帰ってからタブレットで見ようとすると、これまではもう一度タブレット側でページを探さなければならなかった。

複数の端末を併用する生活を少しでも楽にするために、クラウドサービスも普及してきている。たとえば筆者の場合、スマートフォンで見ていたページをタブレットで見たいならPocketやEvernoteを使うだろう。

だが、本当の意味でシームレスなのは、PadFone 2のようにスマートフォンの画面をそのままタブレットに表示するというやり方だ。クラウド? そんな手間をかけてタブレットにデータを転送するくらいならスマートフォンの画面をそのまま大きくしてやればいいじゃないか! ……なんとも力押しだが、合理的な解決方法である。

もちろん外出にPadFone 2をセットで持ち出して、予備バッテリー兼ディスプレイとして使ったっていいのだが、それよりも個人的には自宅にPCを持っていなくて、代わりに何かタブレットを使おうかなと思っている人にこそオススメしたい。

もちろんSIMフリーということである程度そのあたりの知識が要求される点には注意したいが、そこさえクリアできるなら「スマホ+タブレット(PCは職場だけ)」という次世代のライフスタイルにこれほどマッチする機種は他にないだろう。