高性能と小型軽量化を両立

ここ最近、「iPad mini」や「Nexus 7」、「Kindle Fire」など、7型クラスのタブレット端末が登場して人気を集めつつある。

しかし画面の「見やすさ」や細かい部分での「操作しやすさ」という点ではやはり画面サイズの大きな10型クラスの方が上。そのため画像や文書の閲覧だけでなく編集も行いたいというユーザーや、自宅での使用がメインというユーザーを中心に、10型タブレットのニーズもあらためて高まってきている。

そのなかでもとくに注目を集めているのが富士通の「ARROWS Tab」シリーズだ。2012年1月に発売された「ARROWS Tab Wi-Fi FAR75A」は、10型クラスにもかかわらず600gを切る軽量ボディ、お風呂やキッチンなどの水回りでも安心して使える防水性能、指紋センサーで簡単にロック解除できる操作性のよさなどが評判を呼んで売れ筋ランキングの常連となり、タブレット市場の盛り上げに大きく貢献した。

それから約1年たち、待望の後継モデル「FAR70B」がついに登場した。

前モデルで評価の高かった防水や指紋センサーなどはそのまま踏襲しつつ、CPUやディスプレイ性能、バッテリ容量などを大幅にアップ。にもかかわらず、本体は前モデルより小型軽量化が図られており、より持ち運びやすくなっている。また防水に加えて防塵にも対応しており、埃が気になる屋外でも比較的安心して使用できるようになった。

FAR70Bのフロント部。黒を基調にしたシンプルなデザインになっている

FAR70Bの背面。白を基調にした洗練されたデザインが印象的。光沢感のあるコーティングが施されており、手に持ったときに滑りにくいのが特長

外装は、前モデル同様、白を基調にした背面と黒を基調にした前面とで構成されている。背面は光沢感のあるコーティングが施されており、見た目に美しいだけでなく手に持ったとき滑りにくいのもうれしい。

本体エッジ部は適度な丸みがついており、両手で構えたときに角があたって痛くなることもない。このあたりのデザインは、"ヒューマンセントリック(人間主体)"を標榜する富士通らしさが光るところだ。

背面には従来通りアウトカメラと充電端子が搭載されているが、音量ボタンや電源キーなどは本体の側面に移動されている。また指紋センサーの位置も変更されており、前面のベゼル部分にあるスイッチと一体化され、見た目的にも操作的にもよりスマートになった。

本体左側面には、ボリュームスイッチやMHLなどの端子が搭載されている

本体右側面には、microSDXCメモリーカードスロットが搭載されている

本体天面には電源ボタンが搭載されている

本体前面のスイッチ付き指紋センサー。スイッチを押して指をスライドさせるだけでロック解除できる

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