1月19日より公開された特撮映画『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』。今回は現役"戦隊"ゴーバスターズのレッドバスター/桜田ヒロム役の鈴木勝大と、先輩"戦隊"ゴーカイジャーのゴーカイレッド=キャプテン・マーベラス役/小澤亮太の両レッドに集まってもらい、共演の感想や映画の見どころなどを聞いた。
2つの戦隊が夢の共演を果たす「戦隊VSシリーズ」の歴史は、1978年の映画『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』に源流を見ることができる。やがて月日が流れて1996年、第19作の『超力戦隊オーレンジャー』と第18作『忍者戦隊カクレンジャー』が共演したオリジナルビデオ『超力戦隊オーレンジャー/オーレVSカクレンジャー』のヒットにより、現役戦隊が前年の先輩戦隊と共演する「戦隊VSシリーズ」が毎年の恒例となった。中には、スーパー戦隊25作記念の『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』や、30作記念『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』というスペシャルな作品も作られている。
「VSシリーズ」が映画公開されるようになったのは、2009年の『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』からで、翌2010年の『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』以降は、公開年に登場する新戦隊のファースト・プレビューも行われている。さらに今回の『ゴーバスターズVSゴーカイジャー』では、2月17日(水)よりテレビ放送をスタートするスーパー戦隊第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』の姿をいち早く見ることができる。
かつて宇宙艦隊ザンギャック帝国と戦ったゴーカイジャーが、ふたたび地球にやってき た。しかし彼らの様子がどうもおかしい。なんとゴーカイジャーはザンギャックと手を組み、「幻のレンジャーキー」を探して地球に来たのであった。地球を守る特命戦隊ゴーバスターズは直ちに出動するが、5つ揃った幻のレンジャーキーの力によって、時空に異変が巻き起こる……。
実は、ゴーバスターズとゴーカイジャーが共に戦うのはこの映画が最初ではなく、2012年の『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE』や『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』という2本の映画が先に存在している。しかし、これらの作品で両戦隊はほとんど顔を合わせておらず、鈴木と小澤が本格的に共演したのは、本作が初めてとなった。
小澤:「最初に会ったときは、頭が良くて真面目だなあ……なんて思っていましたが、それだけじゃなくて、意外にユニークな面も持っているんだと分かりました。僕とは5歳下なこともあり、お茶目で可愛いレッドです(笑)」
鈴木:「初めて会ったのは『ゴーバスターズ』のプレミア発表会のときでしたね。その時小澤くんはずっと静かでした。クールな感じ、堂々としてるなあって」
小澤:「それって、偉そうにしてたってことかな(笑)」
前年の"戦隊"と現役"戦隊"が最初こそ対立するものの、やがて互いに理解し合って協力し、巨大な悪に戦いを挑むというのが「戦隊VSシリーズ」の基本パターンである。小澤にとっては久しぶりの戦隊ということで、どのような思いがあったのだろうか。
小澤:「戦隊の現場は半年ぶり。それでも、すでに撮影現場に入ったら"懐かしいな"という気持ちになりましたね」
鈴木:「ゴーカイジャーは最初、ワルっぽいイメージで出てくるんですよね」
小澤:「イメージが違って見えていたら、うれしいんですけど。他のメンバーもそれぞれ演技を少しワルっぽく変えていて、いつもの違う雰囲気になっていると思います」
小澤亮太 |
小澤と1年以上も行動を共にした仲間、ブルー、イエロー、グリーン、ピンク、シルバーの5人は、今回の撮影が久々の再会だったという。
鈴木:「ゴーカイジャーの6人はみんないつも一緒にいるんですよね。休憩中でも」
小澤:「ゴーバスターズはそうじゃないの?」
鈴木:「休憩になると、僕らの場合はそれぞれ個々にスタッフさんたちのところに行ったりしてますよ」
小澤:「でも、みんな揃って食事に行ってたりするでしょ?」
鈴木:「ゴーバスターズのメンバーは、撮影中はチームワークいいですけれど、休みの日になったら一緒に集まったりしないですね。プライベートまで干渉しないというか(笑)」
小澤:「ゴーカイジャーは休みでも集まってた。何人かと一緒に海に行ったこともあったり。今回の映画で久しぶりに集まったとき、今まで寄ったことのないような喫茶店にみんなで入ったなあ(笑)」……続きを読む