「東京デザイン照明展」本会場

本会場の方では、既に製品化されているプロダクツや、近い時期に発売が予定されている製品が展示されている。すべてを紹介するのはスペース的にも無理があるので、気になった展示のみを紹介したい。

陶夢が出展している石の灯り「ストーンライト」。オーダーメイドで、店舗や屋内用の灯りも生産している

陶夢のブースに展示されているのが、石の灯り「ストーンライト」だ。福光石・来待石を使用したアプローチ灯や玄関灯、ガーデンライトなどが出展されている。エクステリアと自然に一体化する照明だ。

foreverlampの充電式LEDランプ

オイルランプのような形状の「リコルド」

foreverlampの充電式LEDランプ。Alessi S.p.Aとのライセンス契約によって製造されている。いずれも、全光束は250lmで、白熱電球の25W相当。光色は電球色で、タッチセンサーでの調光機能も備える。バッテリーでの動作時間は、4~100時間だ(明るさによる)。ニューポートが輸入元となり、国内販売されることが決定した。

砂時計のような形と動きの「TIME LIGHT」

ネクストが出展しているのが、「TIME LIGHT」。砂時計のような形状のテーブルライトだ。普通に点灯させるだけでなく、一種のタイマー機能も備えている。時間の経過に合わせて、砂時計の砂が落ちるように、TIME & LIGHTの灯りの光る部分も移動していく。ランプをひっくり返すと、設定した時間でのタイマー動作がスタートするというギミックも搭載されている。消費電力は6Wで、全光束は250lm。

正面から見たときは無地だが、違う角度からみると柄が浮き出る

また、オフィス用のフラットタイプLEDライト「SUMMER 600」も面白い製品だ。真下から見ると、通常の白色のセードなのだが、違う角度から見ると、波形や六角形の模様が浮かび上がる。

木製の台座とガラスを組み合わせた柔らかな灯り「クラフトボールライト」

長谷川製作所の「クラフトボールライト」は、木製の台座に、ガラスのカバーを組み合わせたスタンド。カバーのサイズはφ170mm/φ250mm/φ300mmの3種類で、光源にはLEDが使用されている。

同社はもともと、街路灯用のアクリルグローブや、工事現場用の照明などを手がける企業。クラフトボールライトのデザインと木工は、テコリクラフトが担当している。

アクリルにたんぽぽを封じ込めた「アクリルたんぽぽ」(左)と、ワイングラス型のランプ「GLASS LAMP」(右)

左上の写真のテーブルランプは、イーエルテクノのブースに出展されている「アクリルたんぽぽ」。透明なアクリルに、本物のたんぽぽの綿毛が封じ込められている。光源はテーブル内に仕込まれた有機ELで、独特の柔らかな光が特徴だ。右上は、吹きガラス製のワイングラス形のテーブルランプ「GLASS LAMP」。こちらも、アクリルたんぽぽと同様に、テーブル内に仕込まれた有機ELを光源とする。

スピーカーを内蔵した照明。オーディオ部分はパイオニアが開発している

シンクロア/タカハタ電子ブースに展示されているのが、スピーカーが組み込まれた照明だ。光源には有機ELが採用されており、光色は自由に変化させられる。オーディオ部分はパイオニアが開発しており、ブースでは同社の担当者も説明に立っていた。2012年12月にNECライティングが発売したLEDシーリングライト「CrossFeel」(クロスフィール)にもパイオニアの音響技術が採用されるなど、このところの同社は、照明とオーディオの組み合わせにも力を入れているようだ。