美しいIPSタッチパネルと使い勝手のいい入力デバイス
液晶ディスプレイのサイズは11.6型ワイドで、解像度は1,366×768ドット。最近増えてきたフルHD解像度(1,920×1,080ドット)のモデルと比べると、さすがに画面の情報量が少なく感じる。しかしそのぶん画面のドットピッチが広いため、文字が大きくて見やすいのが魅力とも考えられるだろう。
液晶ディスプレイにはIPS方式のタッチパネルを採用。表面は光沢あるグレア仕上げで発色もよく、鮮明な映像や画像を楽しめる。画面への映り込みは生じるが、使うときに角度を調整すれば問題ないだろう。IPS方式ということで視野角が広いため、多少斜めから見ても見えにくくなることはない。
タブレットスタイルでの利用中、液晶ディスプレイ下部のWindowsロゴボタンを押すと、Windows 8のスタート画面が表示される。そのとき本体がブルっと震えるので、最初は驚いて落としそうになった…。天板には電源ボタンとボリュームボタンが配置され、タブレットスタイル時でもノートPCスタイル時でも同様に操作できる。
HP ENVY x2のキーボードは、84キー構成の日本語配列。キーとキーが離れているため打ち間違えることの少ないアイソレーションタイプだ(日本HPは「浮き石型」と呼ぶ)。キーピッチは約18.9mmとフルキーボード並みに大きく、たわみもなくて打ちやすい。キーストロークは約1.5mmで、薄型ノートPCとして標準的だ。打鍵感は軽快で、長時間使用しても疲れを感じにくいと思う。
タッチパッドのサイズは実測で約91×56mmと、比較的大きめ。写真では分かりにくいが、タッチパッドの中央部を中心として円状に溝の彫り込まれた「スピンフィニッシュ・イメージパッド」を採用している。パームチェックも行っているため、キーボード操作時にマウスカーソルが突然ほかの場所に移動することもない。
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